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□S〇X POSITION (ウネ+ギュイェ)
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「なかなかやるね、イェソンヒョン」
「だな。じゃあ、オレ達も…」
ヒョクチェが伸ばした手をドンヘがパシッと払った。
「ヤダよ!顔よりアッチを見てたいヤツなんかとはもうしないからな!」
言い捨てて立ち去ろうとするドンヘをヒョクチェは両手で捕まえる。
「離せよ、エロイワシ!」
ドンヘは暴れる。筋肉隆々の体が生み出す力は並大抵ではなくて、ヒョクチェは弾き飛ばされそうになるのを必死にこらえる。
「お前ホントにわかんねぇのかよ。なんでオレが後ろ好きなのか」
ヒョクチェの真剣な声にドンヘの動きが鈍った。
「入ってるトコ見たいだけだろ!」
「お前と繋がってんだから見たいに決まってる」
「そんなの…」
一瞬怯んだドンヘの隙をついて、ヒョクチェの腕がドンヘを強く抱き寄せた。耳元で囁かれる声。
「初めての時、後ろからだったろ」
恋人が抵抗を止める。
「あの時、痛みに耐えてお前はオレを受け容れてくれた。初めて繋がれたあの時の事が忘れられないんだよ」
ドンヘの体から力が抜ける。彼はヒョクチェの胸に顔を押しつけて呟いた。
「だったら…最初からそう言ってくれればいいじゃん」
「バーカ、こんな事キュヒョナの前で言えるかよ」
ドンヘは顔を上げて恋人を見つめる。
「…ごめん」
ヒョクチェは微笑むとドンヘの唇にそっとキスを落とした。
「対面座位は嫌いじゃないけど、たまにお前のが顎とかまで飛んで来るからな」
「う、嘘つけ!そんなに飛ばないよっ」
「じゃあ今から試してみる?」
ドンヘは目を細めて恥ずかしそうに頷いた。