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□S〇X POSITION (ウネ+ギュイェ)
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「どした?ケンカは駄目だぞ」

彼はキュヒョンの隣に腰を下ろす。
一瞬の沈黙。そして

「ねぇ、ヒョン。ヒョンはどの体位が好き?」

ドンヘが直球を放った。慌てるマンネ。

「ちょ、ちょっ、ドンヘヒョン!何言ってんですか!」
「ん?体位って…あの体位か?」

寝ぼけてるのかイェソンは顔色ひとつ変えずに聞き返す。ドンヘは頷く。

「じ、冗談ですよ、冗談。ふざけてるだけだから相手にしないで」

焦るキュヒョンの隣で水をひと口飲み、イェソンはぽつりと言い放った。

「そうだなぁ…俺は騎乗位かな」

何の躊躇いもなくR18の言葉を口にした恋人にキュヒョンは絶句し、その大きな目を更に見開いて隣に座る男を見た。ドンヘが果敢に挑む。

「へぇ、そうなんだ。どうして?」
「んー」

兄はまだ眠そうに目をこすった。三人は息を飲んで次の言葉を待つ。

「だって上の方が自由に動けるし…あと」

彼はぐびぐびと旨そうに水を半分程飲んで続けた。

「奥まで入って来るから気持ちいい…だろ?ドンヘ」

投げた視線の先でドンヘの顔がみるみる赤くなるのを見て、イェソンは声を上げて笑った。
と、突然キュヒョンがイェソンの手首を掴んで立ち上がった。

「ヒョン、部屋に戻りましょう」
「ええ?なんで」
「いいから」

マンネはイェソンを半ば強引に引っ張ってリビングを出て行った。ドンヘとヒョクチェは黙ってその背中を見送る。



「ねぇ」

バタンと扉が閉まった後ドンヘが口を開いた。

「ヒョンの耳、真っ赤だったね」

ドンヘも気づいてたのか

「うん」

ヒョクチェは微笑んだ。

アレはヒョンなりの"エッチのお誘い"だったんだろう
普段そういう事を言わない人が言うんだから効果は絶大だ
キュヒョナ、歩き方変だったもんな
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