赤い鬼神
□喧嘩はグーでやるべし
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「副長ォォォォ!!総長ォォォォ!!」
「局長が女にフラれたうえ、女を掛けた決闘で汚い手を使われ負けたってホントかァァ!!」
「「…」」
「女にフラれるのはいつものことだが」
「喧嘩で負けたって信じられねーよ!!」
「銀髪の侍ってのは何者なんだよ!!」
「会議中にやかましーんだよ。あの近藤さんが負けるわけねーだろうが。誰だくだらねェ噂たれ流してんのは」
「そうだぞ静かにできんのか。うるさくて本も読めやしねえ」
「会議中に本読んでるアンタにだけはいわれたくねーよ!!」
クソつまんねえ会議なんてやってらんねえや。参加してるだけマシだと思え。いっとくがこれでも話はちゃんと聞いてんだぞ。女の取り合いで負けた近藤さんを発見した後日。会議中にどこからか聞きつけたのか隊士達がその詳細を聞こうとトシと私に詰め寄ってくる。
「沖田隊長が」
「スピーカーで触れ回ってたぜ!!」
「俺は土方さんと山南さんに聞きやした」
「コイツに喋った俺達がバカだった」
「次からアイツにだけはいうのはやめよう」
噂の元凶は誰だとトシがいうと隊士達は総悟を指差し口を揃えて総悟がいったという。総悟は総悟で憎たらしい笑顔で私達に聞いたといいやがった。それを見て話したことを後悔した。