赤い鬼神

□ジジイになってもあだ名で呼びあえる友達を作れ
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「…これまでか。敵の手にかかるより最後は武士らしく潔く腹を切ろう」

「バカいってんじゃねーよ立て」

「ふん、武士らしく潔く腹を切る?笑わせんな」

「美しく最後を飾りつける暇があるなら」

「「最後まで美しく生きようじゃねーか」」

「行くぜ。ヅラ、ユキ」

「ヅラじゃない桂だ」

「指図すんな」


ーその男と女、銀色と赤色の髪に血を浴び

戦場をかける姿はまさしく夜叉と鬼神ー


ー…


ドカン

「んあ?」

「やっと起きやがったか。とうとう尻尾出しやがった。山崎何としても奴らの拠点おさえてこい」

「はいよっ」


懐かしい夢を見た。爆発音が聞こえ目を覚ますとタバコを吸いながら双眼鏡を持って外の様子を伺っているトシがいた。私はヤツに任せていたがこれでも仕事中の身である。まあそんなことはどうでもいいのだが厄介なのが昔馴染みの桂小太郎という攘夷浪士の張り込みだということ。やる気が起きるわけがないというわけで後は任せたぞ土方クソヤロー。
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