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ミランダさんに銃弾が迫った刹那、船員達が何人も山のように重なり、自ら盾になって銃弾からミランダさんを守った。
負った傷は治っていく。
だが彼らが負った傷は発動を解いた時、体に戻る。
その先にあるのは死。
彼らはその意味が分かった上で庇っているのだろうか。
「あなた方……!!
どうして………
撃たれたら時間が戻った時……」
ミランダさんの問いに、彼らは微笑みながら答える。
「何、さっきからもう何発も喰らってまさ。
わしら死亡決定組です」
どうせ助からんのなら、あなたの盾になります――――と。
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