ゆめをみて
□3章:
2ページ/5ページ
「もう夜なのだ。
下でご飯にするのだ!」
井宿は私を連れて、1階の食事処の端のテーブルに着いた。
すると、部屋に上がる前に井宿と話していた店の人が、何品か料理を運んできた。
「わぁ…美味しそう!!」
まさしく中華料理。
(すごく美味しそう!!)
「食べるのだ。」
井宿はそういい、料理を小皿にとりわけ渡してくれた。
「あ、ありがとう。」
「だ。」
酢豚のような炒め物を、1口食べる。
「お、美味しい!!」
「良かったのだ。
たくさん食べると良いのだ。」
井宿は、美味しそうに食べる私を見て、ニコニコしていた。