ゆめをみて
□2章:まさかここは...
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「この世界に慣れていない君を野宿させる訳には行かないのだ。
おいらは隣の部屋をとったから、安心して良いのだ。
とりあえず、他にも必要なものを集めてくるから、君はここで待ってると良いのだ!」
井宿はそう言うと、扉を閉めて出かけて言った。
「な、なんかもう…びっくりしすぎて、どうしたら良いかわかんないよ…。」
わたしはそう呟き、ベッドに腰掛けた。
「とりあえず、これからどうしたら良いのかしら…。」
どうやったら元の世界に戻れるのか。
私はなぜこの世界に来たのか。
考えなければならないことがたくさんあるのに、答えはでない。
「あーーー!もう!!
どうしたら良いのよ?!」
そう言い、ベッドに倒れ込む。
「井宿、まだかな…。」
ベッドに倒れ込んだ身体は、そのまま吸い込まれるように眠りに落ちた。