美貌の皇帝
□登場人物紹介
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【オリジナル登場人物】
ジークヴァルト・フリードリヒ・フォン・ローゼンハイム
元 ゴールデンバウム朝銀河帝国第二皇子
現 銀河帝国上級大将
ローゼンハイム公爵家当主
通称は「ジークヴァルト様」、公的には「ローゼンハイム公ジークヴァルト」。
全名は「ジークヴァルト・フリードリヒ」である。
本作の主人公。
兄であるルードヴィヒ皇太子が早くに亡くなった為、現皇帝フリードリヒ四世の唯一の直系男子。
数いる子供の中でも信頼が厚く、寵愛も深い。冷静沈着かつ鋭い戦術眼を持つ絶世の美貌の人物。
母の面影を濃く残す最愛の妹レティシア皇女の身を護る為、皇位継承権を捨てて臣籍降下した。
親の七光りを嫌い、下級兵士から入る事を譲らず、実力でもって上級大将の座を勝ち取った強者。
左足に戦傷を受けており、自領にて療養しつつ、勅命を下された場合にのみ出撃している。
門閥貴族らからは未だに「殿下」と呼ばれ(本人はこう呼ばれる事を何よりも嫌っている)、
次期皇帝になるよう、皇籍への復位と立太子を求められているが、一切返答していない。
その確固たる理由は、権力闘争に巻き込まれ死んだ実母マリア・テレジアの一件から、
王朝存続を望んでいない為である。
類稀過ぎる美貌を持つが故に、同性の中で懸想する者もおり、無体を働かれそうになる事もしばしば。
搭乗する旗艦は亡き母の名を冠したマリア=テレジア。
レティシア・ジークリンデ・フォン・ゴールデンバウム
現 銀河帝国皇女
通称は「レティシア様」、公的には「レティシア皇女殿下」。
全名は「レティシア・ジークリンデ」。
主人公の妹。
産まれて直ぐに母を動乱で亡くし、乳母と主人公によって大事に育てられた「深窓の皇女」。
降嫁したアマーリエ皇女とクリスティーネ皇女、今は亡きルードヴィヒ皇太子、
同母兄であるローゼンハイム公ジークヴァルトを兄弟に持つ、心優しく美しい女性。
ジークヴァルトは兄であり父でもあるような存在で、彼にだけは全幅の信頼と尊愛を寄せる。
ダリウス・フォン・アーミシュタット
現 銀河帝国中将
幼少期よりジークヴァルト、レティシア兄妹と共に育ち、仕えている執事。
ジークヴァルトの心身の支えとなり、彼の進む道を共に歩んできた忠実な腹心でもある。
ジークヴァルトの敵には一切の容赦と慈悲は与えない。
ヨシュア・コーラル・フォン・ノルドハイム
現 銀河帝国少将。
ノルドハイム伯爵家当主
正式には「ノルドハイム伯ヨシュア」
全名は「ヨシュア・コーラル」。
ジークヴァルトに心酔している大勢の部下の代表格で、中でも直属で仕える数少ない側近の一人。
ダリウスはジークヴァルト付きとして行動する事が多いが、ヨシュアはレティシア付きとして行動する事が多い。
マリア・テレジア・ヴァルプルガ・フォン・エスターライヒ(故人)
元 エスターライヒ公爵夫人
死後 ロードリンゲン大公妃殿下
生前は「エスターライヒ公爵夫人マリア・テレジア」。
死後は「ロードリンゲン大公妃殿下マリア・テレジア」。
ローゼンハイム公ジークヴァルトとレティシア・ジークリンデ皇女の実母。
門閥貴族の筆頭の筆頭―――フォン・ナミュール=ルクセンブルク大公家の嫡子であった。
ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナが後宮に入る前、皇后が存命だった頃の寵姫にあたる人物。
皇后に次いで皇帝の寵愛が深く、ルートヴィヒ以降、二人目の皇子にして第一子ジークヴァルトを授かる。
第二子レティシア・ジークリンデを出産後、叛徒の起こした動乱で非業の死を遂げる。
その死を悼んだ皇帝フリードリヒ四世より「ロードリンゲン大公妃殿下」の位を授かる。
彼女の全名の一部は、息子ジークヴァルトの旗艦に付けられている。
彼女の死は第二子も男児である事を危惧した一部の門閥貴族の仕業とも噂されている。
【マリア・テレジアの実家】
フォン・ナミュール=ルクセンブルク家
当主夫妻の嫡子マリア・テレジアの死により断絶となった、貴族の中でも超名門の家。
始まりは三千年以上に遡り、ある種の意味ではゴールデンバウム家よりも歴史は古い。
最後の当主はハインリヒ・カール三世。夫人はマリアンナ・バーバラ。
夫妻の子供は一人のみであり、それが後の主人公の母となるマリア・テレジアである。
彼女の誕生後まもなくに父が事故死し、後宮入りの前に母が病死している。
その爵位は皇帝の下に預けられ、マリア・テレジアはエスターライヒ公爵夫人に。
※作品の都合によっては加筆修正があります。