本編

□4話
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指宿が一人、居残って練習している中、



優衣「(ふぅ…重たいなぁ…)」



明岩高校マネージャーである大月優衣は大きなバッグを背負い、両手には飲み物や備品などが入った袋を持ち、学校へ向かっていた


優衣「(先輩達だけズルいなぁ、先に帰れて…)」



どうやら他の先輩達は先に帰り、一人仕事を押し付けられたようだ



優衣「(『反省会』といってもただの打ち上げだろうなぁ…大して頑張ってもないのに打ち上げしても…ただの『青春ごっこ』だろうし…)」



『自分達は頑張った』


『いろんな事あったけど楽しかった』



優衣「(私達もそんな感じで終わるのかなぁ…)」



優衣自身も決して意志が強いわけではなく、


周りと同じように流れに身を任すことが多い


今こそは落ち着いているが、中学校時代は周りにやんちゃな子が多く、


優衣も少々荒れていた時代あった


高校に入り、何か一つのことに没頭したく野球部のマネージャーとなったのだが…



優衣「(入る部活間違えちゃったなぁ…)…はぁ…」



とりあえず任された仕事を終わらせようと学校に向かおうとした時、


優衣「あっ…!」


バサッ



ちょっとした段差に躓いてしまい、


抱えていた荷物を落としてしまった



優衣「(はぁ…ツイてない…)」



溜め息をつき、転がった荷物を拾おうとした時であった


スッ…



突然横から手が出てきて、目を向けると、


先程自分が落とした荷物であった


誰かが拾ってくれたようだ


優衣「あ、ありがとうございます…」


お礼を言い、手伝ってくれた人を見ると、


そこにいたのは…
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