本編
□3話
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そして一週間後、
県大会初戦を迎えたわけだが、
5回裏ワンアウト二、三塁
スコアは1-9と、自分達のミスからの失点が多く、
すでに8点差をつけられておりこれ以上の失点は避けたいところだが…
キィン!!
桐原「くっ…」ザーッ
打球が一二塁間を破り、三塁ランナーがホームに戻り、二塁ランナーも三塁を蹴る
このランナーが還ってしまえばコールド負けが決定だ
だがライトが浅めに守っていたため、間に合うかもしれない
日下「(これなら…)…桐原!」
桐原「おう!!」
桐原はライトからの中継に入り、
指示を出した日下もバックホームに対して準備をする
パシッ
ライトにいる2年生が捕球し、
桐原「先輩、まだ間に合います!!」
その時であった
「おらっ!」シュッ
桐原「(なっ…!?)」
中継に入った桐原ではなく、直接ホームへ投げたのだ
しかしボールは日下の前でツーバンウンドし、
送球はホームベースから逸れている
日下「(くそっ…!!)」バッ
日下も反応し、何とか捕球するも…
タンッ
ランナーが還り、
明岩高校の夏は早くも終わったのであった