本編

□3話
4ページ/5ページ






……………………………………………………





そして一週間後、


県大会初戦を迎えたわけだが、


5回裏ワンアウト二、三塁


スコアは1-9と、自分達のミスからの失点が多く、


すでに8点差をつけられておりこれ以上の失点は避けたいところだが…



キィン!!



桐原「くっ…」ザーッ


打球が一二塁間を破り、三塁ランナーがホームに戻り、二塁ランナーも三塁を蹴る


このランナーが還ってしまえばコールド負けが決定だ


だがライトが浅めに守っていたため、間に合うかもしれない



日下「(これなら…)…桐原!」


桐原「おう!!」


桐原はライトからの中継に入り、


指示を出した日下もバックホームに対して準備をする



パシッ



ライトにいる2年生が捕球し、



桐原「先輩、まだ間に合います!!」





その時であった





「おらっ!」シュッ


桐原「(なっ…!?)」



中継に入った桐原ではなく、直接ホームへ投げたのだ


しかしボールは日下の前でツーバンウンドし、


送球はホームベースから逸れている



日下「(くそっ…!!)」バッ



日下も反応し、何とか捕球するも…



タンッ



ランナーが還り、



明岩高校の夏は早くも終わったのであった
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ