本編
□2話
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意気込んでもう一度構えようとした瞬間、
???「おい、ちょっと待て」
次は桐原に話しかけに行っていた
日下「(次はあっちに行ったのか…)」
桐原「…何っすか?」
???「別に敬語じゃなくて良いぜ、どうせお前も一年だろ?」
桐原「…じゃあ何だよ、練習中なんだけど」
???「だったらはっきり言うけど、その練習、無駄だから止めた方が良いぜ」
桐原「はぁ!?」
桐原もこれを聞いた瞬間、初対面の相手だが苛立ちが表情に出ていた
突然現れた人物にいきなり自身の練習が無駄だと言われると流石に誰でも怒るであろう
???「だから、意味ないって、その練習」
桐原「意味わかんねぇよ!いきなり何だよ!」
指宿「ど、どうしたの…?大きな声が聞こえたけど…」
戸塚「いや、ちょっと変わったことを言い始めてな…」
日下「…おい、お前ら何を言い合ってるんだ?」
桐原「日下!聞いてくれよ、コイツがいきなり…」
???「どう考えても無駄だろ、いつもと違うスイングしてもこの時期に何の意味もねぇだろ」
日下「…!」
桐原「そ、そんなことわかんねぇだろ!それに長打が打てるようになった方が良いに決まってるじゃん!」
???「はぁ…あのな、高校に入学して数か月、しかもお前みたいな細身の体型の奴が今すぐ打てるようになるわけないだろ。そんなに簡単に打てたら皆苦労しないっつーの」
桐原「うぐっ…」
???「長い距離を打ちたきゃ、長い期間をかけて身体を作ってからだろうが。大会が近付いているこの時期にする事じゃねぇ。それなら自分の出来る技術の調整をした方が遥かに賢い」
そう言うとその少年は近くに置いてあったバットを拾い、
???「おい、お前、ポジションどこだ?」
桐原「な、内野ならどこでもできるけど…」
???「オッケー、じゃあ…」
するとグラウンドの方に歩いていき、バッターボックスに立つと、
???「よし、じゃあノックするから守備につけ」
桐原「はぁ!!?」