本編
□3話
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明岩野球部が練習を終えた頃、
〜♪〜♪〜
場所は変わり、明岩高校から電車で四十分程離れた駅近くのカフェにて、
「いらっしゃいませー、お一人様ですか?」
???「いえ、知り合いが…って、お姉さん、美人っすね!」
先程の少年がこのカフェに来ているようだ
「え、えーと…」
???「どうっすか?良かったら連絡先でも…」
そして来店するや、いきなり店員さんをナンパしようとしたのだが、
「…何してんの、アンタ」
その近くに座っていた茶髪の美人に止められていた
このカフェで女性と待ち合わせをしていたようだ
???「げっ…」
「げっ…じゃないでしょ。アンタ人を待たせておいてナンパってどういう事…?」
???「じょ、ジョーダンですよ〜!ほ、ほら、席に行きましょう!」
そう言うと、その女性を連れて席へと移動する
「(ビックリした…でも、さっきの女の人ってもしかして…!)」
席に着くと、いきなり女性は説教へと入る
「アンタねぇ…私を待たせた上にナンパなんて良い度胸してるじゃない…」ボキボキ
???「すんません…」
「大体ね、私という超絶美人といるのに他の女に目移りするってどうなの?」ジトッ
その流れで説教を続けようとするも、
「す、すみません、ちょっと良いですか…?」
先程の店員が二人の下へとやって来たようだ
「ん?どうしました?注文ならもう少し…」
「あ、あの!もしかして、バレーボール選手の冴木雅さんですか…?」
店員がその女性を尊敬の眼差しで見ている
雅「そうですけど…」
「やっぱり!!私、雅選手の大ファンなんです!!」
「え、冴木雅!?」
「うわぁ、本物だ!メチャクチャ可愛い!」
ザワザワ…
店員と周りの客の反応からして、どうやらかなりの有名人のようだ
雅「やっぱ可愛いって罪ね…」
???「(ホントは何かツッコミを入れるところだけど、事実なんだよなぁ…)」