本編

□2話
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ある少年が練習を見せてほしいと言ってから三十分後、



キィン!!



桐原「うおっ!?」バッ


???「おい!!捕れただろ!!集中しろ!!」



何故かノックが始まっていた



桐原「うるせぇ!!つうかお前誰だよ!!」


???「誰って…ただの通りすがりの生徒だ」


桐原「だったら、どうしてその通りすがりの生徒がノックしてんだよ!!」


???「どうしてって……どうしてだ?」


桐原「知らねぇよ!!お前が勝手に始めたんだろ!!」



こうなって経緯として、今から再び三十分前に戻ろう





………………………………………………………





???「へぇ〜、ウチの高校のブルペン、意外ときちんとしてんじゃん」


日下「(…誰だ、こいつ)」


指宿「ちょ、ちょっと!勝手に行かないでよ!」タッタッタ


???「まあまあ、俺のことは良いんで、練習始めちゃってくださいよ」


指宿「そ、そうは言うけど…まじまじと見られてるとやりづらいし…」


???「試合になれば皆見てるし、観客の一人と思ってください」


指宿「ま、まあそうだけど…」


???「ほら、時間勿体無いっすよ…おーい、そっちも別に良いだろ?」



そう言って近くのパイプ椅子に腰かけ、どうやら居座るつもりだ



日下「(図々しい奴だな…)…指宿さん、続きをしましょう」スッ


指宿「そ、そうだね!じゃあまっすぐから…」スッ


そのままモーションに入り、


指宿「っ!」シュッ


バチッ!


日下「ナイスボール…」シュッ


指宿「(今のは良いボールだった気がする…)…ありがと!」パシッ




???「(ふーん…なるほどねぇ…で、あっちは…)」



キィン



桐原「あ〜!全然飛ばねぇ!!」


戸塚「少しタイミングがズレているぞ」


桐原「わかりました!よし、かっ飛ばすぞ〜!」
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