REBORN -続編-

□標的 2
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俺が高校入学とほぼ同時に設立されたボンゴレ日本支部も通い始めて早3年目。


今日からネオ・ボンゴレ一世としてボンゴレ日本支部で仕事。
といっても高校から通ってたわけで、とくに新鮮さもないまま到着。




「おい山本。今日からはネオ・ボンゴレファミリーの守護者なんだ。
ヘラヘラしたことしてっとぶっ飛ばすからな!!!」


「獄寺は今日も元気だなー🎶
ツナは...なんか今日は元気ないのな?」


「そ、そんなことないよ!
た...ただ、ちょっと緊張してて...さ。」




昔、10年後の世界で見た並盛。
10年後の世界で見たボンゴレ。



マーレリングが白蘭という持ち主を失い、戦いすべてがリセットされはした。

それに加えこの世界のマーレリングはアルコバレーノの奥義で封印されている。

それでも、みんなの記憶に残る壮絶な戦いは消えない。



シモンファミリーとの戦いやアルコバレーノの呪いの解除、いろんな物事の変化で今の俺達が生きている世界は変わった。



変わってはいるが心のどこかで蘇るあの虚無感。



あんな悲しい10年後にはしたくない。

また過去の自分たちを巻き添えにするわけには行かない。




中学生の時、10年後から戻ってきた俺は心のどこかでそんな想いを胸に生活してきた。


きっと他のみんなもそう。


山本だっていつもみたいにニコニコはしてるけどたまに山本らしくない表情をする。


あの未来ではお父さんはいなかった。

きっとそれが山本にとって一番辛かったことだと思う。



今俺達が過去を変えてもあの時に行った未来はパラレルワールドとして進行し続ける。



戦いすべてがリセットされたからといってもうあんな未来を増やすわけにはいかない。


きっとそう思って雨の守護者ではあるが実家の竹寿司の手伝いもしながら、何かあったら守れるように山本なりに動いている。



みんなそれぞれ少し違いながらも同じ想いをもって、今日から俺達はネオ・ボンゴレファミリーとして新しい1歩を踏み出す。


まだ誰も失ってない。


まだ誰も失ってないんだ。


だから...「おいツナ。一人でブツブツ言ってねーでさっさと入りやがれ!」



ドスッ



「リっリボーン!!!
いったいなぁーもう。なにも蹴ることないだろ〜!!」


「リボーンさん!おはようございます!!」


「おっ小僧、また身長伸びたか?
成長期なのなー🎶」




リボーンはあれから呪いは解けたが姿は戻らず、赤ちゃんからやり直すことになった。


あれから約4年、中身は相変わらず見た目だけが成長しますます違和感。


子供に罵られる俺達は何も知らない周りの人から冷めた目でみられることもしょっちゅうだ。


成長はしてもまだまだ見た目はおこちゃま。
されど中身は最強のヒットマンリボーンに今日も頭は上がらない。




「うるせぇぞ、お前ら。
気を引き締めやがれ!

これからネオ・ボンゴレ一世とその守護者はイタリア本部に向かう。

並盛に危険が及ばぬよう9代目の計らいで今回の継承式はイタリアでやることになった。

これから3日間同盟ファミリーとのパーティやら最後の引き継ぎやらで忙しいんだ。

そんなのんきに緊張してる暇なんてねぇぞ。

さっさと中に入って着替えてこい。」



「着替えって...」


「いいからさっさとアジトに入るぞ!」




ボンゴレ日本支部といっても地下に隠されたアジトだ。


10年後の世界に行った時あった並盛デパートの地下のミルフィオーレ基地の場所を買取りアジトを作ることにした。

もちろん並盛デパートもボンゴレ監修だ。


10年後の世界と同じように入口はたくさんある。


もちろん並盛神社にも入口はあるがあそこはほとんど雲雀さん専用。


俺達はいつも並盛デパートの従業員しか入れないその奥のボンゴレ関係者しか使えないエレベーターからアジトへ行き来していた。



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