短編
□今はまだ
1ページ/1ページ
橋「よし、じゃあ今日はお菓子買って帰ろっか!」
西「やったぁ!」
橋「好きな物持っておいで」
西「どれにしよーかなぁ。……あ、これ。」
橋「七瀬決まったかな?」
西「なな、これにするぅ!」
橋「お、これ初めて買うね!」
西「うん。けどな、この前麻衣君がこのお菓子めっちゃ美味しいって言っててん!
やから、ななもこれ食べる!」
橋「そっかそっか!」
帰り道
西「あんなぁパパ、お菓子だけじゃなくてな
遊びとかアニメとか麻衣君が好きって言ったやつは
なんたがななも好きになれるねん!」
橋「そっか〜!」
西「きっとあれや! ななと麻衣君、好きなものが一緒やねん!」
橋「きっとそうだね」
でもね、七瀬。
気づいてないかもしれないけど、それは初めての恋が
少しずつ始まろうとしているんだよ?
今はまだ気づかなくていいから
大人になった時、あの時はこうだったねって笑い合いながら話せるといいな。