さやみるゆーり

□かっこいい人
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夢莉side

なんで、いつも一人で抱え込んでしまうのか
あなたの隣は私じゃダメなのか
やっぱりみるきーさんには勝てないのか
ゆーり〜って名前を呼びながら抱きついてきたりするくせに
肝心なことは何も言ってくれない
6歳も年が違えば頼ることもしてもらえないのか
私はあなたを守りたいのに
守ってもらうだけしかできない
こんなんで私が存在する意味なんてあるのかな

誰もいなくなったレッスン場
1人膝を抱え込んで端っこでうずくまっていた
もし誰かが来ても気付かないだろう
気付かないためにここで泣いているんだから
もーすぐでチームが変わる
次のチームが嫌とかじゃなくて
彩さんと離れるのが嫌なだけ
ただそばに居るだけで良かったのに
山田さんが辞めてみるきーさんもやめて彩さんが心を許している人達はほとんど辞めてしまった

夢「はぁーぐすっ(涙) 何にもできないな〜」

ガチャ
え、誰か入ってきた?
けど、電気消してるし気付かないですぐに出ていくだろう。そう思っていたのに

?「ゆーり?泣いてるん?」

なんで、どうしてここにいるの?
みんなとご飯に行くって言ってたじゃないか
私は音を立てずに黙ってた

?「おーい 無視か?笑
電気つけるで?」
夢「だめです。」
?「あ、やっぱりいた。そこか」

なんだこの人は、なんでこのタイミングで帰ってくるのか、私は泣いてるのがバレないように声が震えないように喋った

夢「彩さん、なんでいるんですか
みんなとご飯じゃなかったんですか」
彩「んーー?今日はやっぱりそんな気分じゃなかってん笑
、、泣いてたん?」

どーしてこの人には、バレるのか。うまく隠してたはずなのに。これじゃいつまで経っても彩さんのとなりにはいけない。手が届かない。

彩「ふぅ」

と言いながら彩さんが私の方に頭をのせてきた
びっくりした。こんなの初めてだから。人前でこんな姿を見せたことは無かったし

夢「、、どーしたんですか」

こんな時に気が利く言葉が言えない自分にいらいらする

彩「ゆーりはさ好きな人が泣いてたらどーする」

なぜ今そんなことを聞く

夢「え、、そーですねー」

彩さんがもし泣いてたら、、

夢「何も出来ないかもしれない
でも、ただそばにいて、大丈夫だよって安心させてあげる、、かな」
彩「そっか」

そー言って彩さんは私を抱きしめて頭をゆっくり撫でてくれた

夢「え?」
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