さやみるゆーり

□ゆびきり
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日常のどこにだってきっかけはある。
ふと、頭の中に君の顔がよぎる。
全然会えないのに、その時間に逆らうようにどんどん私の中に膨らんでいく。
君のことだから、今だって他の誰かを幸せにしてるんやろな。

美「いつかま会えるよな? いつもみたいにここで!」

分かっていたのに涙がこぼれた。弱かったんや、私は。少しずつ変わっていく日常に、もしも慣れたとしても……
サヨナラにはしないから、ゆびきりしよう。

美優紀は卒業して、私はグループに残って、いくつか分かれた道を別々に進んできたけど、そっちの道はどうや?

きっと、最後にはふっとい大きな1本道に繋がってるはずやから。

彩「いつかまた会えるよな?」

根拠なんか無いけど、願望混じりに期待する。
おまじないみたいに、挫けそうになったら思い出して、一人でも口ずさむ。

彩「ゆびきりげんまん」

いつかまた会えた時、初めて分かるんや。私たちが選んだ道が正しかったって。その日まで胸張って、なんとか頑張るから、また隣に並んで歩こうな。あの日のように私と一緒に……

彩「さやみるきーは永遠やで」
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