中編

□私のヒーロー 5
1ページ/1ページ


がばっ
私はまいやんに抱きついた

西「まいやん!!!
おめでとう! ぐすっ。(涙)」
白「なーなーせ!
ありがとう!!😊
もぅ、なんで泣いてんの?笑
優勝したんだから笑顔で迎えてよ〜笑」
西「だって!足、大丈夫なん?
右足怪我してるのに右足で蹴ったやろ?」
白「あー、あん時ね笑
あの時、七瀬の声が聞こえたんだよ?
勝って!って笑
そしたら、痛みなんか飛んでっちゃった笑笑笑」
西「え、確かに言った。勝って、まいやんって」
白「ほんとにー!?
すごいね! 繋がってんじゃん、 私たち!笑」

二人で喜んでいると、さっき七瀬を襲おうとした二人がやってきた。

男「優勝おめでとーございまーす。にや」

西「あいつら、絶対なにか企んでる」
白「大丈夫、大丈夫
七瀬は気にしないの!」
西「でも」
白「いいから!笑
それじゃ、私は表彰式に行ってくるね!」

表彰式。
アナウンス「女子個人組手優勝、二つ坂高等学校、白石麻衣」
白「はい!」

すると二人の男が壇上に走っていき

男「俺たち、さっきこの白石麻衣に殴られました!
見てください、この汚れとこの怪我!
こんなやつが優勝なんていいんですか!?」

なんてやつや、私は走って文句を言いに行こうとすると

?「君たち、戻りなさい」

ざわざわ
誰や?

会「大会会長の秋元です。
私はこの男性選手が言っていることの真相を知っています。先程言っていたことは半分嘘です。最初から説明しましょう。」

会「〜というわけです。白石麻衣さんは自分の為ではなく、男性選手に襲われようとしていた女性のために空手を使ったのです。その時に足に怪我もしています。そんな彼女に優勝を取り消せと?
そんな仕打ちができるわけないでしょう。君たち、まだ一年生だろう? 人のために行動できる人になりなさい。そうすれば結果はついてくる。彼女のように。
白石麻衣さん、前へ。」
白「はい。」
会「君はほんとに素晴らしい。
三連覇だ。おめでとう。君に私がトロフィーを渡せるということを誇りに思う。これからもその心を忘れず精進してください。本当におめでとう。」
白「ありがとうございます」
西「まいやん、おめでとう」

私を含め、会場中の人が涙を流しながらその光景を見ていた。そして、トロフィーが渡された瞬間割んばかりの拍手がおこった。
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ