中編

□運動神経8 終
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白「あ、うちベット1つだけだから七瀬が寝て!」
西「え、なら、麻衣さんは?」
白「あたしは床で寝るよ!笑」
西「ダメです! ななより麻衣さんの方が疲れてるんですから!」
白「いや、七瀬を床に寝せるわけないじゃん!」
西「やったら、一緒に寝ましょ?」

言ってからすんごい恥ずかしかったけど、こうでもしないと麻衣さんは譲らないから、頑張った。

白「んーー。狭いよ?」
西「全然ええです!」
白「だったら、お言葉に甘えて」

失礼しまーすと言いながら麻衣さんがベットに入ってきた。笑 電気も消して、あとは寝るだけ。私はちょっと照れくさくて麻衣さんに背を向ける。あ、そう言えば

西「麻衣さん、試合の結果、トータル15でしたよ!
あの、言いたいこと?って、なんやったんですか?」
白「あぁ、15か……。」

あんまり嬉しくなかったんかな?

西「麻衣さん?」

私が振り向こうとした時

白「そのまま。七瀬、そのままで聞いてくれる?」
西「…はい。」
白「私ね、人の名前覚えるのが苦手で先輩の名前なんて1週間も覚えるのに時間かかったんだ笑 でも、七瀬の名前だけはあの自己紹介の時に一瞬で覚えたの。私、後輩が好きじゃなくてずっと先輩といたいって思ってたんだけど、七瀬とは一緒にいたい、七瀬を私が笑顔にしたいって思うようになった。今思えば、七瀬に一目惚れしてたんだと思う笑 それから、いっぱいアピールして、一緒にいれるように色々頑張って、七瀬が見てるからアルテも頑張って。それで、やっと今日結果に出せた。トータル15なんて厳しいチャレンジをしたのも七瀬がそばで応援してくれるからいけるって思ったの。ほんとに出来たから自分でもびっくりしてる笑」
西「そんな、ななはなんも……」
白「七瀬のおかげだよ? ありがとう😊
それでね、七瀬。 ふぅ。
私は、七瀬がベマーズに来てくれたあの日からずっと、七瀬が好きです。
私と付き合ってください!」

びっくりやった。麻衣さんがななと同じ気持ちやったなんて。

西「ななも麻衣さんが好きです。ベマーズの練習を見に行った日、気づいたら麻衣さんを目で追ってて、麻衣さんが笑ってくれたら嬉しくて、悔しくて泣いてたらななも悔しくて。ななは麻衣さん中心で動いてるんやなって。麻衣さん無しじゃ無理みたいです。笑
だから、こんなななですけど、よろしくお願いします!」
白「ありがとう七瀬、大好きだよ。」

麻衣さんは私を後から抱きしめてきた。

西「……嫌や。」
白「え?」
西「こっちがええ」

私は麻衣さんの手をほどいて正面から抱きついた。麻衣さんは驚いていたけどすぐに抱きしめ返してくれた。

白「ねぇ、七瀬?
これからも、私の1番の応援者でいてね?」
西「当たり前です! どんな姿も間に焼き付くくらい見守っときますから😊」

そして私は、麻衣さんに抱きしめられた安心感で寝てしまった。
意識が無くなる瞬間に聞こえたのは

白「こんな私を好きになってくれてありがとう。
七瀬、これからもよろしくね」

と言う大好きな麻衣さんの声だった。
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