中編

□運動神経 4
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それからの毎日はあっという間に過ぎた。朝から麻衣さんとたった10分だけだけど、おしゃべりして、学校では友達と過ごして、部活の時間はベマーズのみんなと活動する。先輩たちも可愛がってくれて、ほんとにこの部活に入ってよかったって思う。部活の日は麻衣さんが家まで乗せてくれるから、もう幸せ!笑


夏休みに入ってから練習が少しピリピリしてる気がする。

西「あの、まいまいさん」
深「ん?なに〜?」
西「なんか、ピリピリしてません?笑」
深「まー、この時期だしね〜」
西「何かあるんですか?」
深「あ、なぁちゃん知らないのか
8月31日と9月1日に学生選手権っていう、インカレみたいな大会の予選があるんだけどね
去年はオープンが優勝、レディが準優勝だったから、二連覇と優勝するために頑張ってるの」
西「へぇ、そうなんですね
ななたちなんもでけへんけど、サポート頑張らないとですね!」
深「そうだね! サポート頑張ろ!!」

学生選手権か……。麻衣さんの雰囲気がちょっと違ったのはそのせいか。

桜「レディ集合してー
もう少しで学生があるんだけど、今年は何がなんでも優勝したいって思ってる。正直、社会人の方とかからベマーズが優勝でしょとかOGさんたちからのプレッシャーとかあって怖いけど、みんなとなら優勝出来ると思う! 私たち4年生にとって最後の学生、優勝させてください! みんなの力を貸してください!」
白「玲香さん。
去年、私はほとんど試合に出れませんでした。でもそれは、私の実力不足で、去年の4年生が卒業して、この1年間過ごしてきて、練習も頑張ってきました。自主練も、足が早くない分スローを上手くなるように練習して、まだまだ上を目指します!でも、玲香さんたちともっとアルテしたいから、予選なんかじゃ終われません。」
桜「まいやん」
白「やっと、今年は胸を張って言えます。私たちが玲香さんたちを本戦に連れていきます!」
桜「ありがとう! こんなに立派な後輩達がいたら、安心だな!笑 私たちミドルは走って走って走りまくるから、どんどん投げてね!」
白「はい! 勝ちましょう!」
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