白西

□不思議な関係
1ページ/1ページ


私と七瀬は別に付き合ってるわけじゃない。

家が特別ちかいわけじゃない。

小さい頃から知ってるわけじゃない。

ただ、高校で同じ部活、空手道部に入っただけ。

学校の決まりで、週に1日は部活を休みにしないといけなくて、その日は試合の次の日ってこともあってオフになった。

いつもなら学校が終わったらすぐに帰るんだけど
今日はなぜか道場によって少し体を動かそうと思った。

制服のままだったけど、靴下を脱いで、ブレザーも邪魔になるから脱ぐ。

軽くストレッチをしていると、同期の七瀬が来た。

白「おつかれ!」
西「お、まいやんお疲れ様! 自主練?」
白「んー、そんな感じ笑
かるーくだけど動いとこうって思ってね」
西「そっか」

それから私は鏡の前に立って
基本の突き、蹴りをした後、組手の構えになって
確認をした。

七瀬はその間、ストレッチと基本をして
ミットにフットワークからの突きと蹴りを練習してた。

1時間もしないころ、バスの時間もあって
お互いに片付けを始めた。

同じバスで帰るけど、今まで二人きりで帰ったことは無かった。

ただ、今日は何も言わずに二人でバス停まで行った。

特に話すわけでもない。

だけど、話さなくてもいい七瀬の存在になぜか安心した。

次の日、学校で私と七瀬が付き合ってるという噂が流れた。

高「まいやんとなぁちゃん付き合ってないの?」
白「うん笑 昨日はたまたまだよ?
自主練してて、バスの時間になったから一緒に帰っただけ」
高「んー。まいやんとなぁちゃんの関係ってなに?」
白「そーだなー。なんだろーね笑」

私と七瀬は付き合ってないし、近くに住んでないし、小さい頃から知らないし、でも、安心できる

不思議な関係だ。
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ