白西
□不思議な関係
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私と七瀬は別に付き合ってるわけじゃない。
家が特別ちかいわけじゃない。
小さい頃から知ってるわけじゃない。
ただ、高校で同じ部活、空手道部に入っただけ。
学校の決まりで、週に1日は部活を休みにしないといけなくて、その日は試合の次の日ってこともあってオフになった。
いつもなら学校が終わったらすぐに帰るんだけど
今日はなぜか道場によって少し体を動かそうと思った。
制服のままだったけど、靴下を脱いで、ブレザーも邪魔になるから脱ぐ。
軽くストレッチをしていると、同期の七瀬が来た。
白「おつかれ!」
西「お、まいやんお疲れ様! 自主練?」
白「んー、そんな感じ笑
かるーくだけど動いとこうって思ってね」
西「そっか」
それから私は鏡の前に立って
基本の突き、蹴りをした後、組手の構えになって
確認をした。
七瀬はその間、ストレッチと基本をして
ミットにフットワークからの突きと蹴りを練習してた。
1時間もしないころ、バスの時間もあって
お互いに片付けを始めた。
同じバスで帰るけど、今まで二人きりで帰ったことは無かった。
ただ、今日は何も言わずに二人でバス停まで行った。
特に話すわけでもない。
だけど、話さなくてもいい七瀬の存在になぜか安心した。
次の日、学校で私と七瀬が付き合ってるという噂が流れた。
高「まいやんとなぁちゃん付き合ってないの?」
白「うん笑 昨日はたまたまだよ?
自主練してて、バスの時間になったから一緒に帰っただけ」
高「んー。まいやんとなぁちゃんの関係ってなに?」
白「そーだなー。なんだろーね笑」
私と七瀬は付き合ってないし、近くに住んでないし、小さい頃から知らないし、でも、安心できる
不思議な関係だ。