白西

□言えないまま
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高校の入学式で生徒代表として話す先輩に一目惚れした。
何とか関係を持ちたくて生徒会に入って仲良なった。

西「明日でお別れですね」
白「あぁ。俺も卒業かー。」
西「おめでとうございます」
白「ありがとう、七瀬。」
西「明日の先輩忙しいんだろうなぁ笑」
白「なんで? 俺なんかあったっけ?」
西「えー?だって、先輩のファンクラブの子達から写真とかボタンとか色々せがまれますよ?笑」
白「まぁ明日が最後だし、出血大サービスするかな笑」

ななも先輩に言いたいことあるのに。
臆病な私は何も言い出せないまま家に帰った。

それでもどうにかして先輩に想いを伝えたくて何時間もかけて書いたラブレター。

西「白石先輩!」
白「お!七瀬!」
西「卒業おめでとうございます!」
白「ありがとう!」
西「あの……わた「白石せんぱーい」」
白「ちょっとまってー!
七瀬どうした?」
西「いや、何でもないです! 先輩呼ばれてますよ!
早く行ってあげてください!」
白「え、いや。」
西「それじゃあ、ななは生徒会の仕事があるんで失礼します」
白「ちょ! 七瀬! あー、行っちゃった。」

結局、勇気が出なくて渡せなかったラブレター。

あれからずっと先輩へのラブレターが引き出しの中で眠っていること

先輩と夫婦になった今でもなんだか照れくさくて言えないまま。
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