長編

□乃木坂女学園 5
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西野が屋上にいるころ高山は学校中を探し回っていた

キ「高山くーん西野君探してるの〜?」
高「うわ!キケンじゃん!なぁちゃんの居場所知ってんの!? 教えて!!!」
キ「ちょっとまって!首絞めないで!
はぁはぁ……。教えて上げるからちょっと手伝って」
高「手伝ったら教えてくれるんですか!」
キ「えぇ。それじゃあ、保健室に行きましょうか〜」

高「はい!終わりました!
なぁちゃんの居場所教えてください!」
キ「西野君なら屋上にいるわよ〜」

高山は全速力で屋上に向かった。
屋上につくとそこには、西野と白石がいた。

白「俺はかずみが好きだ。西野、かずみをかけて俺と勝負しろ!」
西「…………。」

この予想外の展開に西野は何も言えなくなった。

高「な、何言ってんの!!」
白「まぁまぁ、女子は黙ってろって
んで、西野、どーすんだ?」
西「いや、私は別に……。」

と言うと西野はカバンを持って帰ろうとした。

白「はっ。マジじゃねぇなー
なぁ、かずみ! あんなマジになれやつなんかやめて俺にしな?」

西野の動きが止まった。何か言っている。

西「誰がマジじゃないって?
私は、いつだって、いつだってマジなんだよ!」

カバンから手を離しメガネをはずす

白「かずみの前から消えろや!」

二人の喧嘩が始まった。
白石のジャンピングパンチが決まり、西野は吹っ飛ばされる。そこをすかさず白石が追い打ちをかけ、壁際で正面から首をおす。
西野は手を握り、白石のみぞおち付近に当てると右足を少し引き、力を込めた拳を少し動かす。
すると、白石は咳き込みながら倒れた。ワンインパンチが決まった。

辺りがすっかり暗くなった頃、白石はやっと立ち上がることができた。
西野は白石の前まで行き、白石の胸の前に拳を突き出す。

西「マジなんて、一生に一度使う言葉だ。」
白「かはっ。はぁはぁ。」

西野はメガネをかけ、カバンをもち屋上を去っていった。その後ろを高山は付いていく。

高「白石君、私はなぁちゃんのこーゆーとこに惚れたんだよ」

西野に追いついた高山たちの前にはこの前のヤンキー達が立ち塞がった。

ヤ「あれあれ?この前の乃木女の方じゃないですか〜」
高「また、あなたたちですか?」
ヤ「この前のお返し。お前達、やってきて」

すると、西野たちの後から

?「お前らまたやってんのかよ」
高「白石君」
ヤ「お前はこの前の…。丁度いい、こいつもまとめてやっちまいな!」

数秒でケリがついた。

ヤ「くそ、覚えてろ」

ヤンキーたちは逃げていった。
すると、白石は西野の目の前に立ち、さっき西野にされたように胸の前に拳を突き出した。

白「西野!俺のマジはお前のためにある」

二人ともぽかんとしている。

高「き、切り替えはやっ!」
西「し、失礼します。」

西野は動揺しながら家に帰って行った。
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