BOOK:79 ぱろでぃ

□A只今、天使研修中 Lesson1 2/1(fri)
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「うちに、天使が来たんだよ!!」

ある日の朝。
同期であり友人の山田が「ちょっと、込み入って話があるんだけど」って朝いきなり声をかけて来て。

そのあまりの慌てっぷりと、真剣な表情に、悪い女にでも引っかかって、お金かしてくれ!とか、会社のパソコンで如何わしいサイト見ちゃって!とかかなぁ。って考えていたんだけど。
……事態はもっと深刻だった。

「…山田、お前疲れてんだよ」

ポンポンって肩を叩く。
こいつは若くして期待されているから、きっと仕事を任されすぎたんだ。
哀れなる同期よ、可哀想にな。

「…っ違うんだよ!まじだって!!」

山田は顔を真っ赤にして否定しているけど、
これはきっと危ない兆候だ。

「飯でも行くか。悩みあるなら聞くからさ」

何かしらの幻想とかが見えてるんだろうな。
可哀想に。

哀れんだ目で放った俺の言葉に山田は「まじなんだって…!天使っつうか、天使の見習いが、俺の家で研修してて…」って謎のストーリーを話しながら頭を抱えて。
それにも哀れんだ目を向ければ、すぐに気を取り戻したみたいに「じゃ!俺ん家来てよ!」って。

…いやぁ、今の状態の山田の家行くの怖いよなぁ。でも、同期として、友人として、この症状を見逃すわけには。

「わかったわかった。行こう」

そう言って向かった山田の家。

そこには………。













「あ、おかえり、涼介〜。
…ん?誰?」









天使が、いた。
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