BOOK:79 りある

□★バイバイ片想い
8ページ/8ページ


これから、どんなことが起きるだろう。
どんなことが起きたとしても。
どんな時でも。

きっと、僕は涼介の隣にいたい。

そのために、頑張ろう。
いつか手がほどけそうになった時も、必ず僕の方からもう一度手を伸ばせるぐらいに強くなろう。
大きくなろう。



まぁ、何はともあれ。
楽しみな7会は、もうすぐ。
圭人はもう聞いちゃったけど。
ゆーてぃーはどんな顔で聞いてくれるかな。

受け入れてくれるかな?
笑ってくれるかな?
応援してくれるかな?

親友がいて、大好きな人がいて。
そんな幸せを感じられる日になることだろうな。

そんなことを考えれば、自然と笑顔がこぼれた。

「…何考えてんの?」
「…ゆーてぃーのこと」
「…はぁ?」
「ふふふ。7会楽しみだね。」

そうして僕の片想いは終わりを迎えた。
長くて苦い、だけど、幸せな片想いだったように思う。

「…りょーすけ、大好き」
「……うん、俺も」

不安でたまらなかった僕に言ってやりたい。
大丈夫、涼介はちゃんと、考えてくれてるよって。

だからもう少し、ちゃんと辛抱するんだよってね。


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ