BOOK:79 りある
□★バイバイ片想い
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これから、どんなことが起きるだろう。
どんなことが起きたとしても。
どんな時でも。
きっと、僕は涼介の隣にいたい。
そのために、頑張ろう。
いつか手がほどけそうになった時も、必ず僕の方からもう一度手を伸ばせるぐらいに強くなろう。
大きくなろう。
まぁ、何はともあれ。
楽しみな7会は、もうすぐ。
圭人はもう聞いちゃったけど。
ゆーてぃーはどんな顔で聞いてくれるかな。
受け入れてくれるかな?
笑ってくれるかな?
応援してくれるかな?
親友がいて、大好きな人がいて。
そんな幸せを感じられる日になることだろうな。
そんなことを考えれば、自然と笑顔がこぼれた。
「…何考えてんの?」
「…ゆーてぃーのこと」
「…はぁ?」
「ふふふ。7会楽しみだね。」
そうして僕の片想いは終わりを迎えた。
長くて苦い、だけど、幸せな片想いだったように思う。
「…りょーすけ、大好き」
「……うん、俺も」
不安でたまらなかった僕に言ってやりたい。
大丈夫、涼介はちゃんと、考えてくれてるよって。
だからもう少し、ちゃんと辛抱するんだよってね。