BOOK:79 りある
□☆忍ばせた想い
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なぁ、知念。
今回は少しその思いをくみ取るのが遅くなってしまったけど。
だけど、これから先も、ちゃんと隣で気づいてやるから。
思いっきり羽ばたいてこいよ。好きなだけ頑張ってこい。
きっとお前は俺の行けないようなすごい所に行ける人だから。その景色、見てきてよ。
こっちはこっちで、知念がここに戻ってきたとき、安心させれるような俺でいるから。
そのために俺も、もっと頑張るから。
だから、知念も頑張れ。
「ねぇ、りょーすけー」
「ん?」
「ふふふ。なんでもなーい」
「なんだよー」
そんでいつかさ。
すごい二人になって、また共演しよう。
その日を楽しみに、しばらくは修行の道、頑張るからさ。
腕の中の温もりにそんなことをひっそりと誓うのだった。
fin.