BOOK:79 りある

□☆君離れ
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「最近しっかりしてきたから…そろそろ、涼介離れの時期、ですかね……。いや、寂しさは…ないですよ…(笑)」



これからの知念くんに期待することは?と聞かれ、俺はとある出来事を思い出しながらそう答えていた…。



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「山田くん、これ今週発売の雑誌でーす」



「ありがとうございまーす」



マネージャーさんから自分の出ている雑誌を渡され、携帯から目を離さずに返事をした。

今は映画の公開が近づき、恐ろしいほどたくさん受けた取材が雑誌となって次々と発行されている。一応、すべてその雑誌をもらい、目を通す。



「じゃあ一本電話してから出ますね」

「はーい」



マネージャーさんが楽屋を出たタイミングで、なんとなく雑誌を手に取った。

自分の発言がどう切り取られているのか。思いもよらぬ形で受け取られる場合もあるから、見とかないと。



「っあ」



そんな思いで手に取った雑誌だったけど、その表紙、自分の顔の横にその名前を見つけて思わず声を漏らした。
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