おはなし

□復活LOVE
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カズが出ていったのは、もう3ヶ月も前のことだった。
飲み会続きで誕生日すらまともに祝えなかった俺に、拗ねたんだろうと思っていたが、あの夜を機に連絡はぷっつりと途絶えていた。

季節はもう、風が耳を掠めるような秋口だ。


「“祝えなかった”、ね......。」


この期に及んで、まだ自分の責任と認められていない己の情けなさに失笑し、紫煙を吐き出した。
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