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□Soap
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ソープA




香りに敏感で、自分から嫌な匂いがするのが嫌ななんとも男の趣味とは言い難い趣味のある学生。

[ヤー、ジョングガ。お前今日も遊べないの?]

今日は石鹸買いに行かなきゃ。

『おー、ごめんな。』

残念そうな友人の顔を見ながらも、このクリスマスに近い日に向けて彼女へのプレゼントを調達しようなんて。

段々冷え込んできた釜山の街。

電車に乗り込んであの店に向かった。

『すみません、女性に人気な石鹸ってどんなのがありますか?』

[あ、それならここの方のブースにおいてあります。もしお困りになりましたら申し付けください]

案内されたのは下に続く階段のある奥のブース。

匂いが甘ったるくて、色もなんか蛍光色みたいで。

…僕の理想はプワゾンをつけるような優雅な面持ちがあるような人がタイプだった。

『この中だとどれが売れてますか?』

[フローラル系が人気なので、こちらの〜…〜]

僕はあまりフローラルのような香りが好きじゃないんだけれど。

人気ならまあいっか。そう考えて注文した。

[すみません、今切れておりまして。倉庫の方で在庫があるようなのでそちらで会計してもらってもいいですか?]

『あぁ、はい…』

また釜山の寒い街を歩かなきゃいけないのか…なんて少し残念に思ってるけれど。

そこを歩いてるとどこからか遠くからプワゾンの香りがした。

プワゾンの特徴的なスパイシーなチューベローズの妖艶な香りがする

その香りに連れられるように来たのは数十メートルしか離れていない倉庫の近くのようだ。

その匂いはとある少年?に近づくたびに強くなる。

その子がダンボールを落とした。

手が真っ赤だ…きっと凍えてるんだろうな…
と思って助けようと彼に近づいて気配がしたのか上に向いた瞬間、胸が高まった。

遠くから見たら、重い前髪で、メガネをかけて下向いてて…地味って感じ。あんまりもてなそうだなぁ…なんて変なこと考えながらも。

人助けはしたくなる立ちで、彼をいつの間にか手を差し伸べていた。

彼がこちらを見上げ、ありがとうございますと言いながら立ち上がった時僕の世界は止まったかのように停止した。

…その彼の前髪と重い眼鏡に隠れた顔はとてもセクシーで可愛らしさを感じる幼さが隠れていた。

今まで女の子にも感じたことのないような感情があった。

プワゾンの香りがして、妖艶な面持ち、セクシーな唇。

(…あぁ、こんなにドキドキしたの…初めてだ)

甘い香りに誘われて来たのは君の元、

Poison
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