じみんあにばーさりー

□ばっと😈えんどJM
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片思いから振られる🐣


この恋心に気づいたのはいつ頃だったかな。


気づいた時には夢中になってて、好きで好きで感情を必死に抑えることが1日のノルマだった


一番近いけれど、実際はもっと遠い。


身長だって僕より高くって、スタイルも抜群なあいつと僕は全然違って、顔だってあいつの方がカッコよくって、勉強も運動も容姿も、全部負けてしまうのに。




小さい頃、僕の住む家の隣に男の子がいる家族が引っ越して来た。

その時はどうせお隣さん、って関係で済むって思っていた。

だけれど、公園で僕が友達と遊ぼうと訪れた時に砂場で一人で黙々と遊んでる隣の男の子を見て、その砂場に建てられた大きな砂の城に惹かれた。

今まで見たことなくって、子供の時だったから尚更感動が大きくって、夢中でそこに行って話しかけてた気がする。

「ねぇ!それ、すごいね!…どうやって作ったの!?…名前は?」

僕が必死にうざいくらいに話しかけてると、その男の子はうるさい、と一言いってまた作り始めた。

『チョンジョングク…4歳。これはアッパから教えてもらったの』

初めて話した時には、年もそこまで離れてなくってかわいいやつだなとしか思ってなかった。

「僕、パクジミン!隣のものです!…6歳の小学一年生だよ、これから仲良くしてもらえる?」

こんなに冷静で、クールな子だと思わなかったから結構不安で、頑張って勇気出して聞いてみた。

『….僕みたいなのと友達になってくれるの?』

逆に不安げに聞いてくるこの子がすごく面白くっていつのまにか普通に喋れるようになっていた。

「もちろん!友達ね!」

砂場で友達を放って、ジョングクと二人で指切りげんまんしたのを覚えている。


それからずっと隣同士って事もあって、僕がジョングクに勉強を教えるようになってお互いの家に入り浸る時間が多くなった。

『ジミニヒョン、この掛け算わかんない』

「だから、ここは指使ってもいいからちゃんとやれって言ったじゃん…」



僕が小学校6年、ジョングクが小学校5年になった頃二人で花火大会に行った。

『あれ、人が持ってる灯りが映えて綺麗だね…星みたい。』

「そうだね…なんだか違う世界にいるみたい…」

僕がお母さんから聞いた、花火とお祭り会場が一望できる場所で二人でご飯を食べながら見ていた。

なんだかその時間は、他の友達といる時よりずっと楽しくて、ずっと退屈じゃなかったのを覚えてる。

…今思うと、その時から友達、以上の気持ちがあったのかもしれないけれど。


中学生に上がった。

僕の中学一年生の入学式の時、6年になったジョングクがお祝いに来てくれていた。

『ジミニヒョン、一緒に写真撮りましょ』

手を振りながら、笑顔で僕を呼ぶジョングクがやっぱりかわいいな、と思いながら写真を撮っていた。


僕が高校三年生になって、受験を控えたその年の冬。
ジョングクは高校2年生になっていた。

昔と比べて、ジョングクは昔は可愛かったはずの顔も今では男らしくカッコいい。
背も僕より6センチも高くなっちゃって…
何事にも冷静で落ち着いたところも。
…全部僕より大人になってるみたいでそれが嫌だった。

僕だって追いつきたくって、背中を追いかけたのに段々とまた、遠くなってるみたいで諦めてしまった。

….その頃にはもう、ジョングクの事が好きというのは自分でも自覚していた。

3年の教室が外のグラウンドが見えて、そこでジョングクの汗が光によってキラキラと光ってるのを眺める事が好きだった。

…こんな想いは消えて仕舞えばいいのに。
打ち明けてしまったらどうなるんだろう

『ジミニヒョンは好きな人いないの?』

お前のことだよ、バカ。
お前しか見えないんだもん。

「…どうかな?笑」

お前のことだよ、気づけよバカジョングク。


そうやって10月くらいまで思っていたのだけれど、テテに相談したら悔いが残らないように振られるとしても告白したらいい、そう言われて3月に告白することにした。






それが今に至る。

…卒業式の3日前。なんだかみんなが告白シーズンに呑まれてる間に僕も流されちゃえばいいや。そう思った。

あの花火大会の日の高山で僕はジョングクを待っている。





『ジミニヒョン?こんなところに呼んでどうしたの?』

「…ねぇ、ジョングク。…ここでさ、僕達二人で花火見たよね…星みたい、とか言いながら。」

急に語り始めた僕に唖然と驚いているジョングク。

「ねぇ、ジョングク。好きだよ。……叶わなくたっていいから、それだけ伝えたくって。」

『…ぁ、その…その…………』


どうせ次に言われる言葉くらい誰でも分かってる。嫌だ、聞きたくない。

「嫌だ嫌だ。何も言わないでよ、僕は言えただけ嬉しいから、…じゃあね」


帰るときには唖然とした表情なんかじゃなくって、確実に目が覚めたような表情だった。



………あぁ、さよなら。

甘くて切なくて儚かった12年間。







それからジミンは卒業式までの日も、卒業式の日も来なかった。


やっぱりジミンにとって大切な幼馴染と離れてしまうことも、好きな人として失うこともすごく辛かった。

長い間好きだった人に振られてしまうことは恐ろしく辛くて、悲しくって容易に忘れよう、なんてことはできなかった。






「さよなら、ジョングク。」










EnD.






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