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□Moon and Sun.
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@

MG-マネジャー


〔辞めさせていただいてもよろしいですか…〕

…はぁ、またか…

(うん、わかった。)

あいつのせいで俺たちがどれだけ新しいスタイリスト入れないといけないのかわかってるのか

(おい、ジョングク!!)

『そんなに、怒ってばかりいると顔にシワがやりますよ』

…あぁぁ!憎たらしい奴め…

(お前、新しいスタイリストに何やったんだ?)

今年に入ってもう7人目。
スタイリストを手配してもどんどんみんな耐えきれなくなって辞めて行く子ばかりだった。

『え、ただこれ俺に似合わないし目おかしいの?って言ったりこき使ったら辞めてったんだもん。俺のせいじゃない』

…だから、その考えが間違ってるって!!

(…まぁ、今回もしょうがないから新しい人手配するけど、お願いだからそろそろ我慢を覚えてくれ…俺たちも困るんだよ)

『今回こそ、まともな人用意してね』

もちろん、スタイリストが明らかに間違えていてジョングクが辞めさせたこともあった。
だけどそれと今回とは違う。

今回はただのあいつのわがままだ。
この服似合わないとか、メイクが下手だとか…
そんなの少し我慢すれば、いい物になるのに。



(社長、新しいジョングクのスタイリストの手配お願いします…)

[なんと…またかい?…もう耐えられないな。お前直々に行ってこい。あそこの一番有名な学校行って捕まえてこい…性別は問わないから学部内で一番腕のいいやつを頼んだぞ!]

なんで俺なんだよぉ…
全部なにもかもジョングクのせいだ!

…俺が手配する?そんなのできるわけないじゃないか…

俺は愚痴りながらもその学校へと向かった。


(すいません、この学部で一番腕がいいのって誰ですか?)

〔あー、パク君かな?3年生の子なんだけど、私たちよりずっと上手なのよね〜よかったら案内しようか?〕

(あ、ありがとうございます!)

この優しい四年生と思われる女の子たちがその腕のいいこのところまで連れて行ってくれるみたいで良かった…

〔パク君〜!!〕

その大学の奥の方の部屋に案内されて、その部屋に入った。

その部屋には沢山の道具と、用具があって奥の方に男の子とメイクされる側の男の子がいた。

(すみません…?)

「……ぁ、誰か来たみたい。ごめんテテ。ちょっと待っててよ」

そんな会話が聞こえた後に、とことことこちらに走ってくる音が聞こえた。

(すみません、パクさんでいらっしゃいますか?)

「はい……どちら様ですか?」

お世辞にも、出てきた少年のような子はスタイリスト。って感じじゃなくってどちらかというと図書館で本を読んでそうな子だった。

(その…頼みたいことがありまして…)

少し考えながら話していると、思ったより長くかかってたみたいで、

《おい〜ジミナ、まだ〜?》

奥から背の高いモデルのような男の子がやってきた。

「ぁ、テテ!ちょっと待っててってば!」

出てきた男の子に驚愕した。

だって恐ろしく美しく施されているんだもの。

白っぽい髪の毛、
涙袋付近は濃いブラウンシャドー、一重だけれど大きく見える目のアイホールに薄いピンクブラウンのような色のシャドー、
眉毛は平行で濃い色をしていて、唇はピンク系統で血色がありすごく綺麗に見えた。
…なんというかフランス人形のように美しかった

(こ、これパクさんがメイクされたんですか…?)

「は、はい…そうですけど?」

(あの!よかったらこういうものなんですけど、専属のメイクアップアーティストになってもらえませんか!?)

その名刺を凝視するパクさん。
…お願いします…心の中から願いながらずっと待っていた。

「え、これってジョングク君がいる事務所ですよね?…ぇ、ジョングク君のだったらやらせていただきたいんですけど…」

(も、もちろん!お願いします!)

「ねぇ、テテ!ジョングク君のいる事務所の人だった!」

《あ、まじで?よかったじゃんジミナ》

…なんだか、話がよくわからないけれど決まったみたいでよかった。

《ジミナ、早く服選んでよ》

「…ぁ、じゃあ少し待っててもらえますか?」



「すいません…遅くなって…」

着飾られたテテ、と呼ばれる男の子が出てきた。

(うわぁ……すげぇ)

白いオーバーサイズのシャツで、ボタンが上の二個開いてて、袖のボタンも外されてて無造作にされている。
黒いタイがそのシャツを目立たせるように引き立て役になっている。
下は細身のシルク素材と思われるズボンですごくスッキリして見える。



「すみません…遅くなって。いつから行けばいいですか?」

(あ、こちらの事務所に電話していただいてもよろしいですか?僕は、ジョングクのマネージャーで…日程は決めれないので社長に直接電話していただいても…?)

「あ、わかりました。」

(それと、テテさん?の写真撮らせてもらってもいいですか?)

「どうぞどうぞ」

…こうして僕はパクジミン、という凄腕のメイクアップアーティストを捕まえたのであった。











マネージャー編終了。
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