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□KosoKoso
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グクミン

🐰→←←←←←←←←🐣
ジミン甘砂糖×じょんぐぅ塩
(時期的には2013年の甘いジミンちゃん〜終わりの方はあまりくっつかなくなったジミンちゃん)を想像


「ぐがぁ〜!」

前にあるがっしりとした背中に飛び乗った。
するとバランスを崩すこともなく彼は後ろを向いてきた。

『ヒョン、、もうやめてください。迷惑です』

僕をおぶってくれているこの中学三年生。チョンジョングク。

この子がいるのを見た時から何か人と違うものを感じた、それで僕は彼に一目惚れをした。

彼の顔はすごくカッコよくて、僕なんかと比べ物にならないくらいカッコいい。

『ヒョン。だから!他のヒョン達のところいってよ!重い!死ぬ!はやく!』

俺がジョングクにひっつくための足を無理矢理外そうとする。

「ちょ、まっ、!」

無理やり足を外され、バランスが取れなくなった僕は上から落ちた。

「いっ、たぁ、、」

『あ、ヒョン、、ごめんなさい、、』

頭に鈍痛が走るものの、僕の愛しのグクの悲しい顔みたくない!なんて思って無理やり立ち上がった。

「大丈夫!大丈夫!ヒョンは平気だよ!」

、、とはいうもの、かなり痛い。



グクに悟られないように収録が終わってから休憩室の手当てのところに向かった。

[これ、一回病院に行ってみてください。少し危ないかもしれないので、、]

先生が深刻そうに言う。

「じゃあ、、病院。行ってきます」


(あぁ〜なるほどね。今は記憶障害とかない?)

「あ、そういうのはないです」

(じゃあ、後々段々記憶がポンって抜ける時があるかもしれない。その時は自分の事とかも忘れてるから性格とかも変わってきたりすると思うんだよね〜大丈夫?)

え、え、

急に恐ろしいことを淡々と答えてきた先生が怖いでしょうよ。

「要するに、いつか一度記憶がポンって消えるかもしれない、と?」

(いや、段々と記憶とか感情が薄まって行って最終的にポンって抜けるってこと。でもまあ記憶は戻ってくるしいいんじゃないかな?)

「は、はぁ、、?」

(じゃあ、一応痛み止めの薬は出しておくね。それと記憶喪失の期間は人によって違うから気をつけてね。)


なんだか急に恐ろしいことを言われて、なにも返事を返すことができなくて、どうすればいいかも分からなかった。

ただ、今記憶がある限り"良い方"なのかもしれない。

こんなこと、グクにもメンバーのみんなにも言えるはずはなかった。

病院から宿舎に向かう途中、

「マネヒョン、今日病院行った時に"いつ記憶が薄まるか分からない"って言われたんです...」

マネヒョンにだけは話さないといけないよなぁ、って考えながら。

〔本当に、?それは、、ジミン。メンバーに自分から言えるの?〕

「...いや、多分できないと思う、メンバーには話さないつもり。マネヒョン...言わないで」

少し泣きそうになりながらもマネヒョンに伝えてみればわーった、と気の抜けた返事をされた。

〔無理、すんなよ。〕

慰めを貰いながら、宿舎にたどり着いた。



ドアを開けると前からものすごい勢いで固まりがぶつかってくる。

[ジミナぁ〜!!]

「、、ぐぇっ!、ちょ、テヒョン??」

[ジミナどこ行ってたのぉ〜、心配した!]

テヒョンが泣きながらこっちに抱きついてきて、もちろん6センチくらいテヒョンの方が背が高くて少し重いから息がしにくい。

「てひょ、テヒョンっ!重い...」

離してくれて、やっと部屋に入るとドアの前に待っていたグクが話しかけてくる。

『ジミニヒョン...頭、大丈夫でしたか?』

「あー、もう全然大丈夫!グク気にしないでね!ほらほら、ご飯食ーべよ!」

グクを軽く交わして、ジンヒョンの待つテーブルに向かった。

________




それから2年経った。

僕達は2015年に出した曲で世界に少し意識してもらえるようになり、今回の曲でファンが沢山増えた。

「テヒョン、これこうだから、もう少し足を広げて」

ダンスレッスンの真っ最中だった。

《じゃあ今から3回ぶっ通しで最後まで踊ってね〜》

もうこれで2時間は余裕でレッスンが続いているだろう。

(FIRE〜、)

サビに入って踊りが激しめになってきた時、ふと何か飛んでいた埃が気になった。

(あ、埃...)

すると僕の脳内が真っ白になって、今僕が何のためにこれを練習しているのか。
僕はなぜここにいるのか。

急に踊らなくなった僕をみんながこいつどうした?っていう目で見てくる。

《ジミン(ヒョン)?》

「ねぇ、なんで僕ここにいるの?」

《は?》

「君達...だれ?」

それを一部始終見ていたマネヒョンがやってきて、

〔ジミン、病院行くぞ。お前覚えてないのかよ!?...あの時の。〕

携帯を出され、記憶されていた音声を流された。

[僕、いつか記憶がなくなるみたいなんです..これは誰にも言わないでください...お願い、ヒョン。]

無理矢理腕を掴まれ、意識がやっと現実に戻ってきた。

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