32年機械

□32年機械
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-32年機械-
正式名称は、32年生帰老機械(32ねんせいきろうきかい)
それが作られたのは、2468年9月7日
だが、2014年5月18日、当時37才の幹 喜納
の所に、空から降ってきた・・・

2014/2/16
「どうして、お前はいっつもこんなに失敗ばかりするんだ!」
「すみません・・・」
2/17
「今日もかよ!こんなミスが許されると思うな!」
「ごめんなさい!」
私は府瑠という会社で働いている。だがいつも失敗ばかり。ずっと死にたいと思ってる。でもそんなことできない。それは、自分に勇気がないから・・・
PM8:52
「ふう〜、今日も疲れた。」
帰ったらすぐさまビールを飲む。それだけで、あの説教から逃れられるような気がするのだ。
3/26
「ねぇ、ミキ、もしも昔に戻れるか、老けるか選んで本当になるんだったら、どっちがいい?」
友達の出智(デチ)だ。
私「えっ?それってさぁ、絶対昔に戻れるほうがいいやん(笑)」
・・・・・・
ん?
「あれ?デチ?どこいったの?」
デチがいない。だがさっきは確かにいたはずだ。一体どうなっている・・・
4/12
電話で、デチと話そうとした、その時
「4/12 午後午前9時38分です。只今、速報が入りました」
「出智 三木須さんが、只今トラックにはねられた模様です。」
えっ!?私は思わず電話を落としてしまった。
携帯電話だったんだが、画面は割れた。
ウソ・・・
ショックだった
4/23
私はデチの葬儀に参加した。
ずっとデチの墓を見ていた。
PM8:49

5/18
AM 4:37
いまだにあの事が忘れられないので、とうとう怒り始めた。
AM5:07
「・・・・・・・」
私は何かの気配を感じた。後ろを振り返ると、突然、上からある箱が落ちてきた
「なんだろう」
と思い、開けてみた。
名前は、32年機械
「は?何それ、意味分かんない」
そして、中に入っていた機械を取り出した。
すると機械が
「どうも」
と言って、私は一瞬倒れそうになった。
だが、すぐに正気を取り戻した
そして続ける。
「君は、事件の真相を知りたいかい?」
最初は疑心暗鬼だった。だが、どうせ何でもないやつだろうと思い、
「はい」
と答えた。
「それじゃ、32年前にもどるか、32年後に先行きするか、決めてね」
え・・・
そういえば、デチも似たような事を言ってた。
だが、私はあの時通り、戻ると答える。
「そうか。それじゃ、がんばりな」
と言って、機械はどんどん天空に吸い込まれていった・・・
いや、違う。
私が地面に吸い込まれている!
「うっ・・・」
2秒後、2014/4/12に戻っていた。
え?32年前じゃないの?
だが、私は、デチの家にいる。
「行ってきまーす」
デチの声だ!
生きてるのか、良かった〜
・・・・・・
ドン!グシャ
・・・・・・え・・・?
う、嘘、、、だよ、ね?

ハッ!ここは、またさっきの場所!
「行ってきまーす」
おっ!止めないと!
「待って、デチ!」
「・・・・・・やっと、これたのね。待ってたんだよ。ずっと。」
「え?」
体が震える
「助けてくれて、ありがとう。」
「う、うん・・・」
「それともう一つ」
「ん?」
「あの機械は、絶対にあと31回使わないでよ」
「なんで?」
そう聞いた瞬間、今度は自分が天空に登って行った。

2014/5/19
あれは一体なんだったんだろうか?
時計は、
「24:19」とある。そして、横にはこう書かれた紙があった。
「左一日右通常左転換右→左読」
どういう意味だろう・・・

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