Novel2

□Green eye
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蜂蜜色の髪から覗く形の良い耳に唇を寄せて軽く甘噛みする。

「ん…っ。くすぐった」

「くすぐったいだけか?」

微かに震えた肩がまた可愛い。もう、このまま食いつきたい。

っていうか、むしゃぶりつきたい。

「カガリ」

欲求を孕ませた声で名を呼ぶ。琥珀の瞳が熱を帯びはじめたのをみて、唇の端が微かに上がる。

「アスラ…っん」

赤い唇をそっと塞ぐ。そのまま唇を舌でなぞり、歯列を潜ろうとした刹那…

にゃ〜

「ぐぉっ!?」

いきなり、カガリが飛び起きた。その拍子に、顎に強烈な一撃をくらう。


あんな可愛い顔して、石頭なのか。

地味に痛い。痛くて不覚にも涙目になる。

「カ、カガリ?」

ピヨピヨと頭にヒヨコを泳がせたまま、カガリを見れば肌もあらわな下着姿のままベッドをおりていく。

その滑らかな御見足に纏わり付く子猫。

にゃぁと細く鳴くその子猫を大層大事そうに、カガリは抱き上げ柔らかな胸に抱きすくめる。
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