Novel2
□Green eye
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腕でまどろむ彼女の髪をアスランは指に絡めた。
すると、彼女は僅かにむずがるような声を上げ、アスランにすりよって来た。
「猫みたいだな、お前は」
今にも蕩けてしまいそうな蜂蜜色の唇を食むと、彼女はぼんやりと目を開けた。
「…あ、あしゅ…らん……?」
「おはよう、カガリ」
「ん…?」
ぽやんとしたまま、瞬きをその額にキスをする。
途端に、ぼやけていた瞳が焦点を結ぶ。
「…アスラン?」
「目は覚めた?」
今度は、耳元もとで囁いて、そのまま昨晩の名残の花をもう一度吸い上げた。
途端、カガリは首筋まで真っ赤に染まった。
「う、あ、ちょっと…アスラン!?」
「おはよう」
「おはよう…」
さっきまで、擦り寄っていたカガリが照れた反動からかこちらに背中を向けて、モゴモゴと喋る。
ああ、可愛いなと思う。