Novel2

□時の音
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「僕もラクスもこの後はOFFなんだ。アスランはどうするの?」
会議の書類を片付けながらキラが言う。
「俺は今からオーブに蜻蛉返りだよ」
キラは流石に驚いて目を瞬かせた。
「え?また仕事?」
唖然として尋ねるキラの間抜けな顔にラクスがクスクスと笑い出した。
せっかくのザフト白服にあまりに似合わない仕種だったからだ。
「キラ。アスランは、カガリさんに会いに帰られるんですのよ。ね、アスラン」
ラクスの問いかけにアスランが、かっと赤くなる。
その様子にラクスはますます笑みを深くした。
「シャトル用意しておきましたわ」
「あぁ、すみません」
いそいそと支度をするアスランにキラも微笑を浮かべた。
「カガリによろしくって伝えておいてね」
「あぁ、解った。キラもラクスも良い年を」
キラのザフト服に妙な感慨を抱きつつもアスランの気持ちはカガリのもとへと逸るいっぽうだった。
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