Novel2

□時の音
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「確認事項は以上です。共同声明の内容はこれでよろしいですか?」
「えぇ、よろしいですわ」
上座に陣取る少女がにこやかに告げた。それと同時に場の空気が和み、交渉相手から旧友のそれへと表情が変わる。
「お疲れ様、ラクス、アスラン」
「キラもな」
「キラもですわ」

互いの顔を見合ってふっと息を吐き出す。
纏めなければならない交渉が年末までずれ込み、徹夜で三日三晩会議をするはめに陥った。
いくら相手が旧友でも、これはプラントとオーブの正式な交渉なので手は抜けない。
それが要約纏まったのだ一息付きたくもなる。
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