青桜(短中編)
□初めての記念日
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今日は8月31日。
夏休み最後の日、また青峰さんのお誕生日。
付き合って始めての記念日だ。
夏休み最後の日という事で部活は休みだった。
デートしようという事になり、今は駅前で青峰さんを待っている。
まだ5分前だから遅れている訳では無いけれど。
そんなことを考えていると青峰さんが前から歩いてきた。
黒い肌に頭1つ分飛び出た身長、体格のいい体。
青峰さんだ、遠目で見てもわかる。
集合時間より若干ではあるが早い。
青峰さんも楽しみにしてくれてたのかなと思うと嬉しくなった。
「わりぃ、待ったか?」
「いえ、全然ですよ。青峰さん、お誕生日おめでとうございます!」
「おー、サンキュ」
今日会って1番に言いたかった言葉。
青峰さんは照れくさそうにしながらも笑ってくれたので僕も満足。
青峰さんはカジュアルな服装でシンプルだけどとてもかっこよかった。
今日この後はブラブラしたり、前から話してた映画を見ることになった。
ちなみにこの時のために青峰さんの夏休みの課題は終わらせてきた。
僕と桃井さん総出で。
肝心の青峰さんはグラビアを眺めていたけれど...
まぁ何はともあれ
今日は思う存分遊べるからずっと楽しみにしてた。