私事


◆恐怖?体験談@ [追記]

これは中学生くらいの時の体験です。
元々集団生活が苦手だった私は中学校に入学してからというものの、学校を休みがちになっておりました。

あれは確か中学2年生の時の冬場だったと思います。

当時の私の実家は団地だったのですが
その団地が結構曰く付きの場所でして。
3階に住んでいるのに窓の外に女の子が立っているとか
誰も住んでいない部屋なのに人の声がするとか(後にこの部屋は謎の火災に見舞われました)
そんな話が絶えない場所でした。
けれど、私は中学生に上がるまでこれといって恐ろしい体験をしたことはなく、そんな話を聞いて怖いと思いつつも半信半疑でした。

その日は確か、体調を崩して学校を早退してきたのだと思います。
私と飼い猫以外誰もいない家の中で一人で横になっておりました。

お昼を過ぎた頃、空腹に見舞われた私はインスタントラーメンでも食べようかと思い立ち台所へ行きました。
お鍋に水を入れて、湯を沸かしていると
ガス台(シルバー)の上を何か白い物が横切って行くのが映りました。
その時は飼い猫が後ろを通りかかっただけと思い、そのままお湯が沸くのを待っていたのですが
少し経ってから、漸くおかしなことに気付きました。
背後を猫が通っただけならば、ガス台の表面にその姿が映る筈はない、と。
背筋が凍り付く、という感覚を初めて思い知りました。

急に怖くなった私は火を止めてリビングへ向かいます。
すると、リビングの絨毯の上で飼い猫が気持ちよさそうに眠っていました。

あの白い影はなんだったのだろう……?
そんな事を考えていると、急に背後の床の間から

ドンドンドンドンドン!!!!!!!

と、足踏みをしているような強めの足音が聴こえてきます。

家には私と飼い猫以外、誰もいません。

咄嗟に『追いかけてきた!』
と感じた私は逃げる術もなく、携帯を握りしめて毛布に包まりました。

少し待っていればパートから母親が帰って来る筈なのですが
もうとにかく怖くて、母に電話をかけました。
けれど、勿論仕事中なので母は電話に出ません。

足音はもう聴こえていませんでしたが、私は毛布の中から出ることが出来ずにいつの間にか眠ってしまいました。

どれくらい時間が過ぎたのか、母が帰宅してきました。
母に起こされた私は勿論その体験を話しました。
すると母はまたか〜といった様な様子で
この家ではよくある事だと淡々としていました。

母が一人で家事をしていると、誰かが台所を走り回る音が聴こえたり
誰もいない筈なのに子供らしき影を見かけたり。
割と日常だった様です。

今ではその家は取り壊されて、また違う建物(団地)が立っていますが……

あの家に居た視えない住人達はその後どうなったのか。
今となっては知る由もありません。



とまぁ、こんな感じです。
いかがでしたでしょうか?

体験したことを思い返しながら書いていましたが
今でも恐ろしいですね……
影もですが、足音がとにかく怖すぎました。
あれからというものの、大きい音に過敏に反応してしまいます……。

最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました!

2019/08/02(Fri) 02:47

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