NARUTO 【長編 短編】
□【波風ミナト】伝えられない言葉
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「 …な、波風ミナトです
よろしく 」
もう10年以上も前だったよね
『 …… 』
アカデミーに入学した私は
彼を初めて見た
綺麗な黄色い髪
パッチリとした目
やさしく微笑む姿
私にはあまりにも輝いて見えた
『 ……きゃっ! 』
ある日
忍術の授業中
私はつまずいて 転んでしまった
「 あははは!ダセー名無しさんのやつー!」
「ギャハハ! 」
内気で 人見知りだった私は
忍術すらも不得意だった
笑われ 俯き涙が溢れる寸前だった
その時
「 …はい。 」
貴方はニッコリ笑い 私に手を差し伸べてくれた
『 …あ…あり…がと 』
体を起こしてくれたミナト
その時私はあなたに一目惚れをした。