銀 魂 【長編 短編】
□【土方十四郎】我慢は幸せの一歩
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…四年前
名無しさんと土方の出会いは本当にたまたまだった
『 …す、すみません
落とし物で 免許証届いてませんか?』
名無しさんは 真選組に
落とし物の問い合わせをしに
屯所に足を運んだ
「 …ああ?
んなの届いてねぇでさぁ」
ふてぶてしい態度の茶髪の男はガムをクチャクチャさせながら名無しさんの問いに答えた
…うわーー
態度悪いこのオトコ!
名無しさんは心の中で叫ぶ
すると
「 …総悟、てめえ仕事しろ!!
…すまねえ 免許証一枚だけ届いてる、これか? 」
その男はタバコをふかしながら
名無しさんに免許証を渡す
『 こ、これです!!!!
ありか…』
名無しさんは 見つかってよかったとホッとしながら
お礼を言おうと男の顔を見つめた
『 …!!』
その時
名無しさんは その男に一目惚れをした
それがそう、土方十四郎である。
「 ?
おい、大丈夫かおまえ」
ボーーッと土方を見つめる名無しさんに土方は目の前で手を振る
『 王子様… 』
「 「王子様!? 」」
沖田と土方は声を揃えた
そして そこから
名無しさんのアタックが始まる
何度も屯所に足を運び
土方に猛烈アタックをした結果
「 …ったく
おまえって奴は 」
土方は 名無しさんの頭を撫でる
そして優しく 額に唇を落とした
『 ……土方さん』
「 …ストーカー野郎が。
ばか…」
ニコッと笑い 土方は名無しさんの手を引っ張り歩いた
それが 名無しさんの夢が叶った日。