SLAMDUNK 【原作沿い】

□【屋上の空】
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名無しさんは1分も眠れず
休憩時間を無駄にした。

とぼとぼと廊下を歩き
教室に戻ろうとした時 。






『 しーっかし寝れなかったわ
・・・・・ん? 』




名無しさんの目線の先には
赤毛にどでかい身長。





『 あ、うちの馬鹿大将だ』






花道は綺麗な顔をした女子と仲よさそうに話していた。





そこを背後から迫る名無しさん






「 やーやー!男桜木花道!バスケなんてこの天才にかかればーーー 」





なーんだ、ふられたのに元気そうじゃん と思いながら名無しさんは花道に近づく。






『 バスケ初心者が生意気な!』



自分より遥かに高い花道の頭を叩く名無しさん。





「 わっ!すごいわ!ジャンプ力!」


「 いだーー!名無しさん!てめー!
晴子さん!こいつは彼女じゃないですからね!俺は晴子さんだけー! 」


『 あ!この子が!花道がフラれ・・・・・ ぐっ


「 ・・・・・はーあいはい!
花道ファンクラブ第1号!帰りたまえー!!!」



その先を喋ろうとする名無しさんの口を押さえる花道。




『 ちょっ!なにがファンクラブ第1号よ!あんたのファンクラブなんてないわよ!』



ジタバタする名無しさんを抱きかかえる花道。


「 き、気にしないでください晴子さん!」



「 ふふ、桜木くんのお友達?
こんにちは!私赤木晴子です! 」


『 あ!私は名無し 名無しさんです!よろしくねーっ!!
噂通り可愛い子ー!』


「 よろしくね!名無しさんちゃん!」


「 ・・・・・名無しさんてめー晴子さんに余計なこと言うなよ!?」


花道は小声で名無しさんに耳打ちをした。



『大丈夫任せて花道!
愛のキューピットなったげるわ!
フラれたけど気にせず話せるあんたの根性に感動した!!
この名無しさんさんがなんとかしてあげるわ!』




「 ・・・・・まだフラれたって決まってね―――!
てか!晴子さんに聞こえんだろばかやろおお!!!!」



花道は顔を真っ赤にし名無しさんに 早くいけ、とジェスチャーをする。




『 はいはい!
じゃ!お邪魔さんは教室へ戻ります!ごゆるりとーー!
ばいばい!晴子ちゃん
まったね!!』








「 ・・・・・名無しさんちゃん
良い人そうね!それにージャンプ力がすごかった」


「 あいつ確かバスケすごかったんですよ!俺には負けますが!がっはははは!!!「」



「・・・・・そうなのね! 」



晴子は嬉しそうに名無しさんの後ろ姿を見つめた。
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