NARUTO 【長編 短編】
□【サソリ】素直になれなくて
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「・・・名無しさんはどこ行った・・・」
「さあな、いないのか。」
サソリは一人の女性を探していた。
同じ暁に属している一人。
サソリの弟子である、名無しさんだった。
「・・・・どこいきやがった・・・・あのバカ。」
・・・・
『涼しいわね、今日は。』
「ああ、そうだなうん。」
サソリが名無しさんを探す一方で。
少し離れた場所で
名無しさんとデイダラは一緒に座り
涼しげな風にうたれていた。
「・・・・・・おい。 」
「『?』」
後ろから聞こえた声に二人は反応した。
「おお、旦那ぁ、旦那も外の空気吸いにきたのか?うん。」
胡坐をかいたままデイダラはサソリに話した。
「・・・」
そんなデイダラの声に耳も傾けず
サソリは名無しさんの元へ行く。
「・・・?ん?
なんだなんだ?旦那しかとかよ!うん!」
全く動じないサソリは
座る名無しさんの目の前に立ち止まり
見下ろした。
『サソリ様、外の風は気持ちいでしょう。一緒に涼みましょう』
名無しさんがニコッと笑うと
サソリは名無しさんの腕を掴み無理やり立たせた
『っ!
サソリ様?』
「てめぇはそんなことしてる暇ねえだろ・・・名無しさん。」
少し怒った表情でサソリは名無しさんを連れて行った。
「ああ!旦那ぁ?・・・・
なんだ?いつも以上におっかねー顔してたな、旦那の奴。」