SLAMDUNK 【長編 短編】

□【水戸洋平】二人を結んだひまわり
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「わんっ!わんっ!」











「・・・・あーあ。」





ある雨の日  水戸は子犬を拾った。






「誰がこんな事・・・・
可愛そうに・・・・・」




水戸はゆっくりと子犬を抱きかかえた。







『・・・・あ、いたいた』





すると遠くから女性が歩いてきた。







「・・・・?」




『・・・あ、こんにちは』





「おう、あんた・・・この子犬の飼い主か?・・・・」




女性は水戸の抱きかかえていた子犬をなでた。






『いえ・・・さっきこの子見つけて
餌だけでもって・・・・』




「・・・・そうなんだ・・・」




『・・・こんな小さいのに ・・・
可愛そうに・・・・・・』




片手には 犬用の餌が。




「・・・・とりあえず濡れるから・・・・」




そういうと 水戸は女性に傘をさす。





『・・・あ、すみません・・・・』








二人は 近くの公園の屋根のあるベンチに子犬をつれ座った。








「わんっ!!!」



『・・・ふふっ
こらこら、ゆっくり食べるんだよー』





女性は優しく撫で、えさを与えた。




「・・・あんた何て名前?」





『名無しさんです!・・・えっと・・』




「俺は洋平、水戸洋平、よろしくな。」



水戸はにっこりと微笑んだ。




『洋平君・・・よろしくね♪』




「・・・こいつどうしようか・・・・
考えは?ある?」




『・・・うちアパートで飼えなくて・・・』




「そうなのか・・・
もしよかったら、新しい飼い主が見つかるまで、こいつ俺んちに置こうか?」




『え!!本当ですか!?』




「ああ、俺一人暮らしなんだけど。
両隣住んでねーからさ」




ニコッと微笑み子犬をなでた。





「あと、敬語使わなくていいよ。」




『うんっ
洋平君・・・!』



二人は笑いあった。
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