SLAMDUNK 【長編 短編】
□【清田信長】おこりんぼ
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カタカタカタカタカタカタカタカタ
「 !?」
「 んごおおおおおお」
ーだっ ーだっ
ーダンっっっ!!!!!
「・・・!? 」
牧は 腕を組みながら座り
高速貧乏ゆすりからの
ダンクをした清田に
頭がポカーン状態だった
「 ふぬーーーーっ!!!! 」
鼻から息を荒々しく出し
チラチラと何かを見つめる
その視線の先には
『 キャハハッ』
清田の彼女
名無しさんがいた
「 おい、どうした清田 」
「 ヌッッッ!!!
牧さんんんん(;_;)」
「 え」
目に溢れるほどの涙をため
牧に抱きつく清田
「 ばっ!!!
離せ!!お前、おかしくなったんじゃないのか!?」
「 うーーーーだって!だってあれ!あれ!!!」
歯ぎしりをしながら顔をくしゃくしゃにし名無しさんを指差す
「 名無しさんちゃんって本当モデル体型だよねー!」
『そんなことないよ!もう!
褒めてもなにも出ないからねーっ 』
「 ねー!名無しさんちゃん名無しさんちゃん!!シュートの練習付き合ってよ!!」
『 あ、はいはーい!』
「 はあ、なるほど」
牧は頷いた
「ぐーーーーー!!!
俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の名無しさんなのに!牧さん!! 」
きていたユニフォームをかじりながら涙を流しイライラする清田
「 なに心配してんだ本当お前はー
話してるだけだろう。」
「 ぬ!!!
みてくださいよ!!
あのベンチのやろーども!!名無しさんにシュートの練習!?
こんのっ!このーーー!!!
名無しさんに絶対近づいて俺から奪う気っすよきっと!!!!!! 」
なぜか牧は ここまで名無しさんを想う清田をなんとなく可愛いと思ってしまった
「 ふっ・・・
お前らしくもない
じゃ、行ってきたら良いだろう?」
「 ぬ!!!
・・・ほ、本当は俺だって行きたいっすよ!!あいつら全員皆殺しっすよ!!!このナンバーワンルーキー清田信長のデスパンチ見せてやりてーっすけど・・・」
清田はがっくり肩を落とし牧に話た
「 名無しさん、あいつ平和主義者なんすよ、俺が喧嘩したりすんの見たくないみてーで」
牧は清田の気持ちを一番よくわかっていた
ーポンっ
牧は清田の頭に手を置き
髪をくしゃくしゃに撫でる
「 大丈夫だ、お前は心配し過ぎ
名無しさんだってマネージャーだからああやって皆に笑顔振りまいてるけど
本当はお前の事しか考えてないはずだ。そうだろ?
自信持て、清田。」
清田は目を見開きまた涙ぐむ
「 ま…牧さーーーーん(;_;)」
清田は牧を押し倒し体を擦り付けた
「 ばっ!ばかやろう!お前!!」
ーゴツンッ!!!!
『 …? 』
「 ん?なんだ?」
「 牧さんが清田くんにゲンコツしたぞ!!」
「 お前はすぐ調子に乗りすぎだ」
牧は手をパンパンと払いながら
たんこぶを痛そうに抑える清田を見下ろした
「 牧さん、いてーっす(;_;) 」