銀 魂 【原作沿い】

□【男は女に 守ってと 言われたい】
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・・・あの事件から数日後。






「 …名無しさん。」


縁側で刀を磨く名無しさんに
真剣な眼差しで土方は呼びかけた。


『 なんですの。』


「 ちょっとこい 」





いつもの雰囲気とは違うことに気づく













…ガラッ






開けるとそこには
近藤、総悟、山崎が座っていた。




『何事ですか。 』



土方はドスッと音を立てあぐらをかく。




「 先日の高杉の件だが… 」




『 … 』


「 高杉と何を喋った。 」



重くなる空気。


「 …名無しさん、高杉はお前に何を話した。 」


近藤は心配そうに問う。









"…次会うときは
仲間として 連れて行くとしような"








名無しさんは高杉の言葉を思い出す。





「 ……お前のその首の痕。
男ってもんはな 自分のものに唾つけとくもんなんだよ。」



土方は名無しさんをじっと見つめる
うつむいたままの名無しさん。



『 …いえ、虫刺されです。 』



「 名無しさんちゃん!! 」


いつもは不真面目な山崎が
何も言おうとしない名無しさんの名を叫ぶ。




「 …ざき、落ち着け
…高杉はお前を取り戻そうとしてるんではないのか? 」




近藤は心配そうに名無しさんに話しかける。






『…… 』




黙る名無しさんに痺れを切らした沖田は立ち上がった。





「 ……
土方さん話にならないでさぁ。
喋らねーなら一生喋んなクソアマ。」


「総悟! 」




暴言を吐く沖田に
近藤は怒鳴った。





『 …話します…』






名無しさんは全てを打ち明ける事を決めた。
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