SLAMDUNK 【原作沿い】
□【流川楓の憂鬱】
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湘北高校
とある日の 休み時間。
流川はいつものように席でうつ伏せで寝ていた。
廊下には流川を見つめる女子軍団。
きゃーきゃーと騒ぐ女子の声。
・・・・・はぁ
本当うぜえ。
流川は眠りの妨げになる女たちの声に日々イライラしていた。
・・・・・俺の貴重な睡眠時間が。
「 ・・・・・ははっ
本当名無しさんちゃん可愛いよな! 」
・・・・・!
流川は人の話など興味もなく
誰が何を話してても気にしていなかったが " 名無しさん "という言葉に反応してしまった。
聞き入る流川
「 可愛いよなー!でもあの不良グループと仲良いのが惜しいよなぁ〜 」
「 まあな、告白なんざしたらあの不良グループに何されることやら!」
「 洋平くんもいるしなぁ
あいつかっこいいもんな〜
いつも仲よさそうだし付き合ってんじゃねーの?」
・・・・・洋平。
その名前を聞いた流川は花道の言葉を思い出す。
"名無しさんには洋平が似合ってんだ!!
べー!!"
「 ・・・・・ただの幼なじみだろ?
洋平より最近は
ほら、そこにいる流川と仲良いって聞くぜ? 」
「 確かに、この間も一緒にいるとこ見た! 」
「 ・・・・・何言ってんの男子!
流川くんは誰とも仲良くないの!
とくにその名無しさんって子は!
ただ席が近いだけよ!」
「 「 そーよ! 」 」
流川女子は、噂をする男子の会話に突っ込んだ。
どんどんうるさくなる教室。
流川のイライラも頂点へ・・・・・
ーガタッ
「 「「 !? 」 」 」
「 流川くん! 」
「 流川くん」
寝ぼけたまま立ち上がる流川にざわつく女子と男子。
流川はふらふらと教室を出た。
女子が目をハートにぞろぞろ流川の後を追う。
ついて来られているのをわかりつつ
イライラがおさまらない流川。
・・・・・はぁ。
しね。
後ろを振り向くと隠れる女子。
・・・・・なんなんだ女ってのは鬱陶しい。
それに比べ あの"どぶす"は・・・・・
・・・・・!
ハッ とする流川。
・・・・・なんで俺、あんなやつのこと。