SLAMDUNK 【原作沿い】

□【流川楓の憂鬱】
1ページ/14ページ





湘北高校



とある日の 休み時間。

流川はいつものように席でうつ伏せで寝ていた。





廊下には流川を見つめる女子軍団。

きゃーきゃーと騒ぐ女子の声。







・・・・・はぁ
本当うぜえ。








流川は眠りの妨げになる女たちの声に日々イライラしていた。






・・・・・俺の貴重な睡眠時間が。






「 ・・・・・ははっ
本当名無しさんちゃん可愛いよな! 」




・・・・・!







流川は人の話など興味もなく
誰が何を話してても気にしていなかったが " 名無しさん "という言葉に反応してしまった。



聞き入る流川






「 可愛いよなー!でもあの不良グループと仲良いのが惜しいよなぁ〜 」


「 まあな、告白なんざしたらあの不良グループに何されることやら!」


「 洋平くんもいるしなぁ
あいつかっこいいもんな〜
いつも仲よさそうだし付き合ってんじゃねーの?」








・・・・・洋平。











その名前を聞いた流川は花道の言葉を思い出す。







"名無しさんには洋平が似合ってんだ!!
べー!!"










「 ・・・・・ただの幼なじみだろ?
洋平より最近は
ほら、そこにいる流川と仲良いって聞くぜ? 」

「 確かに、この間も一緒にいるとこ見た! 」



「 ・・・・・何言ってんの男子!
流川くんは誰とも仲良くないの!
とくにその名無しさんって子は!
ただ席が近いだけよ!」


「 「 そーよ! 」 」




流川女子は、噂をする男子の会話に突っ込んだ。




どんどんうるさくなる教室。



流川のイライラも頂点へ・・・・・








ーガタッ








「 「「 !? 」 」 」


「 流川くん! 」

「 流川くん」




寝ぼけたまま立ち上がる流川にざわつく女子と男子。







流川はふらふらと教室を出た。





女子が目をハートにぞろぞろ流川の後を追う。


ついて来られているのをわかりつつ
イライラがおさまらない流川。




・・・・・はぁ。
しね。






後ろを振り向くと隠れる女子。




・・・・・なんなんだ女ってのは鬱陶しい。

それに比べ あの"どぶす"は・・・・・






・・・・・!





ハッ とする流川。






・・・・・なんで俺、あんなやつのこと。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ