SLAMDUNK 【原作沿い】
□【流川 恐ろしいやつ】
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水戸が流川と名無しさんを探す中。
名無しさんをかかえた流川は人けの少ない廊下にたどり着く。
そして使われていない鍵の空いてる暗い教室に入ると流川は荒々しく名無しさんを並べられた机の上に置いた。
『 ・・・・・いった!』
ーガタガタっ
血まみれの流川は名無しさんの隣にどかっと座る
伝わるほど流川は苛立っていた。
『 流川君。
あの、バカワって言ったのはー 』
名無しさんが謝ろうとした瞬間
いきなり流川は名無しさんの腕を掴む。
『ひっ!』
「・・・・・拭け。 」
『!?!? 』
その一言に固まる名無しさん。
「 ・・・・・だから
拭けって、血を 。」
『 あ、あはい!
・・・・・え!? なんで!?』
睨む眼力が凄すぎて ビクッとした名無しさんは訳ももわからず、慌ててポケットから自分のハンカチを取り出し、流川の額を拭いた。
「 なんなんだあの赤髪。」
『・・・・・私の幼馴染ね!』
「 あんなのと連んでんのかよお前。」
『 まあまあ!いいやつなんだって本当は!(笑) 』
名無しさんは少し焦りながら花道をかばった。
『まあまあ!悪いやつではないから仲良くーね!ね! 』
「いいからちゃんと拭け。
お前のせいだからな 」
『 !?
違うでしょ!元はあの三年の奴らでしょ!?・・・・・確かに花道はあんたのこと殴ったけど…(笑) 』
「 だから責任持っておまえが拭け 。」
『 拭いてるでしょ!もう!!
なんで私関係ないのに!!むー! 』
プクッと膨れながらイヤイヤ流川の額を拭く名無しさん。
なぜか楽しく感じてしまう流川。
女とまともに会話をしたこともない女嫌い流川がなぜか名無しさんに意地悪までしてしまい、自分でも 少し変な気分になっていた。
最近初めて、まともに話すようになった名無しさんとこんな短時間なのに会話が弾む。
全く自分らしくないな 、と心の中で呟く流川。
『 ところで あんたいっつも寝てるけど友達いないでしょ(笑)』
「 いらんそんなの
とりあえずバスケができたらいい。 」
・・・・・バスケ
そういや楓もバスケ部か。
『 バスケ好きなんだね相当。
噂で聞いたよ、中学ん時すごかったんだってね? 』
「 …ふん。 」
まんざらでもない流川。
『 もー少し素直だったらいいやつなのに! 』
「 るせぇ、拭け。」
流川は少し頬を赤らめた。