SLAMDUNK 【原作沿い】
□【屋上の空】
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桜木はあの日からテンションは落ちるばかりであった。
学校帰り いつものように皆で遊んでも浮かない様子。
名無しさんや水戸達は心配しつつもいつもの事だからまた時間が解決してくれるだろうと思っていた。
とある日・・・・・
名無しさんは眠い目を擦りながら授業を聞く
黒板が何も見えず
コクリコクリと今にも寝そうだ。
・・・・・眠たい
名無しさんは授業中うとうとと、白目になりながら睡魔と戦っていた。
・・・・・はやく終われ授業ーー
頭の中は授業が終わることしか考えていなかった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ると同時に席を立ち
急いで廊下を走る。
・・・・・この学校屋上あるかな!?
名無しさんは屋上で休憩時間少しでも寝れることを祈り猛ダッシュをする。
ーバタッ!!!!
屋上に上がり
周りをキョロキョロとら見渡す。
『 ・・・・・!
よし!私だけだ!少しだけ寝よう! 』
人目のつかない日陰のところまで行く名無しさん。
周りを見ず、 適当に見つけた日陰に
やっと座り込み寝る体制に入ろうとしたーー
―ストン。
名無しさんは尻に違和感を感じた。
「 おい」
座った瞬間何かを踏んだ。
『 えっ』
ゆっくり後ろを振り向くと
・・・・・ギロ
『ギャアアア!!!!』
名無しさんは流川のあぐらの上に座っていた。
漏れる声を両手で塞ぐ名無しさん。
驚きを隠せず心拍数が上がる。
「 きゃーはこっちのセリフだどあほぅ・・・・・ 」
流川はイラッとした様子で名無しさんをヒョイと下ろす。
『 な、なんで!』
口が空いたままウルウルした目で流川に問う。
「 昼寝・・・・・
てかちゃんと周り見てから座れ。」
『ご、ごめん。 』
・・・・・ガチャ
すると誰かが屋上のドアを開けた。
「 『 !? 』」
「 あれー
確かたまにここに流川くんがいるんだけど.」
「 あーん!流川くんみたかったー!」
数人の女子が流川目当てに屋上を訪れた。
焦った流川はおもわず名無しさんに馬乗りになり口を押さえ、体制を低くした。
『 んっ!』
「・・・・・しっ。」
「 ・・・・・もーう私の王子さまー 」
「 でも私クラス一緒だからいつでも観れるー!」
「 あ!ずるいー!」
キャッキャと騒ぎながら屋上を後にした女子。
「 ・・・・・よし、もう大丈・・・・・」
安心した流川は名無しさんを見下ろすが名無しさんは白目寸前で青ざめていた。
「 ちょ、お前大丈夫か。 」
少し焦る流川。
流川に口を押さえられ息ができなかった名無しさんはゼェゼェと顔を真っ青にし、咳き込む。
『 ・・・・・し、死ぬかと思ったぁあ』
「 ・・・・・わり」
流川はあまりにもゼェゼェする名無しさんをおかしく思い少し笑ってしまった。
『 な!何笑ってんのよ!』
「 ・・・・・ふっ
すっげーブスだったから。 」
『 んだと!このやろうー!!』
名無しさんは流川の胸板をパタパタと叩く。
「 わ、悪かったって。」
そう言うと流川は名無しさんに手を差し伸べ起こしてあげた。
恥ずかしそうに流川の手を掴み起き上がる名無しさん。
「 お前 名前は? 」
『 名無しさん、
名無し名無しさん。 』
「 名無しさんか 」
『 流川・・・・・だっけ?!
あんたは? 下の名前?』
「 …楓 」
『 はーん
案外可愛い名前ね!似合わなっ(笑)』
「 ・・・・・むっ」
流川は名無しさんの頬を大きな手で鷲掴みする。
『・・・・・ぐっ
しかし大変ね、あんな毎日毎日
芸能人かよ! 』
「 どうにかして欲しいくらいだ。」
元々人と関わることすら好きでない流川にとって 女と関わるなんてもっての他。
いつも周りを取り囲む女子に苛立ちを覚え 女が大嫌いだった流川も
サバサバした性格と、他とは違い 自分と普通に接してくれた名無しさんに少し興味がわいた。
『 楓はバスケ部なんだってね?』
「 なんで知ってる 」
『 風の噂でね(笑) 』
「 ふーん」
『 なにその反応!
ま!がんばって部活!席も後ろ前だし、よろしくねー! 』
名無しさんはニコッと笑い屋上をあとにした。
『 あー!あいつのせいで寝れてないーーー!!流川楓ぇー!』
遠くから聞こえる名無しさんの声に思わず笑ってしまった流川。
「 変な奴」
流川は 少し名無しさんに興味がわいた。
・・・・・名無し名無しさんか