SLAMDUNK 【原作沿い】

□インターハイ予選に向かって
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その頃湘北バスケ部は休憩に入ろうとしていた。




「 休憩ーっ!!!!!」






流川は練習中からいなくなった名無しさんを気にしていた。




「 先輩、名無しさんは?」


「 ああ、買い出し頼んだよの! 」


「 1人で? 」


「 そう!もうそろそろ帰って…
あれ、流川? 」





流川は彩子に話を聞くと
一度体育館から出た。










・・・・・ったく。
あいつ 1人で行くなんて
また変な奴に・・・・・









外に出ると、流川の目には校門から入ってくる名無しさんと仙道が映った。






「 …?」「 …」『 楓! 』







ついに 3人の目が合う。






体育館前の裏口で足を止めた3人の間には異様な空気が漂った。







『 あ、あのね!
仙道さんと途中でたまたま会ってね!
重たいからってわざわざここまで持ってきてくれたの! 』




名無しさんは説明をしたが
流川は聞きもせず・・・・・





「 ここは陵南じゃねーぞ」


「 …ははっ
わかってるよ 。」




ニコッと笑う仙道に苛立ち
流川は仙道の胸ぐらを掴んだ。





ギッと睨みつける流川の目
今までみたことのない目だった。








『 楓!!やめてよ 』


「 流川、良い目をしてる。」


『 楓っっ!!!』


「 ・・・・・っち」




困り果てた様子の名無しさんを見かね
流川は荒々しく仙道の胸ぐらを離す。





名無しさんは
なぜいつもこの2人は顔を合わせるとこうなるんだろう、と疑問に思う。

平然としている仙道も 流川の前では少し煽る様な行動が見られた。







「 ・・・・・悪かったよ悪かった。
冷静になれ、流川。
次お前と勝負できんのはインターハイ予選だなー・・・・・
俺らと対決するまで残ってればいいけどな。頑張れよ」



「 ・・・・・言われなくても勝ってやるさ。
お前なんかに負けてたまるか って。」



「 …ふふ
名無しさんちゃんの事もな。 」




仙道は流川の耳元で小声でボソッと耳打ちをした。



その言葉にギロリと仙道を睨みつける流川。





「 ・・・・・じゃー俺は行くね、名無しさんちゃん?」



仙道は荷物を流川に持たせた。




『 本当ありがとうございます!助かりました! 』



「 ううん 君のためだから。
・・・・・近いうち食事でもどう?」



「 ! 」



流川が反応した。




「 おいしいハンバーグのお店
あるんだ。
名無しさんちゃんを連れて行きたくてね。
ハンバーグ好き? 」


『 ハンバーグ!!
大好きですっっ!!』






名無しさんの鈍感な返答に対し
流川は 心の中で どあほぅを連発。
イライラは頂点を達した。



「 俺ら意外と運命的な再会あるし
・・・・・またすぐ会えそうな気もするしね。」


『 そうですねっ ふふ(笑)』




鈍感すぎるほど仙道に抵抗がない。
そんな名無しさんに流川は 頭を抱えた。






「 じゃーっ」


『 ありがとうございます!』







仙道はその場を後にした。







流川は名無しさんを睨みつけ
名無しさんを置き そのまま荷物を持って先に体育館へと行ってしまった。




『 ちょ!楓っ!!』







「 …」








名無しさんは追いつく。





しかし流川は足を止めずスタスタ歩き続け
無視をし続けたまま名無しさんの言葉に耳を傾けなかった。







『 ちょ、なんでいつも仙道さんに会うと突っかかるの!?
一応年上よ?』




「 … 」








・・・・・お前は危機感が無さ過ぎる。
てか 、俺なんでこんなにムキになってるんだ。





流川は フと思った。

首をブンブンと振りながら先を急ぐ流川。








『 …ち、ちょ!楓ーーーっ! 』
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